第009話 「それはさすがに無理なのでは?」
どうもミケ乱です
最近、眠くて気を抜けば眠ってしまうことが多々あります。
それとは別にやっと5万PVを超えましたw見てくれた人数も増えていきます。
あとお気に入りに339人も、皆様ありがとうございます。
ではつづきを。
俺と父様がギルドに戻ると、すぐにギルドマスターに連絡するようにと父様が言い出した。
受付嬢も父様がいきなり言い出した事にびっくりして直ぐに取り次いだ。何せ騎士候の面会要求だ。
ここで、俺と父様は別れて行動することになった。父様は二階に上がっていった。
俺は、依頼のゴブリン討伐とオーク11匹、オークソルジャー1匹の換金をした。
ゴブリンはともかくオークはびっくりされた。それも俺が倒したと言ったらもっと驚かれた。
周りのギルド員や冒険者もびっくりして、目の前の作業が止まるほどだった。
ゴブリンだけだったら銀貨2枚だが、今回はオークたちがいたので金貨2枚と銀貨50枚だ。
この世界のお金は銅貨、銀貨、金貨、白銀貨、白金貨に分かれている。それぞれ100枚単位で上がる。
平均兵士のお給料が銀貨40枚で一ヶ月分だ。ちなみに、リンゴ一個が銅貨3枚である。
宿屋だと一日銀貨2枚もあれば、そこそこのいい宿に泊まれる。
これ以上安い所だと銅貨50枚であるが、ほとんどが納屋か相部屋みたいな場所だ。
「Cクラスの討伐だったし、こんなもんか」
お金をバッグに入れる振りをしながらアイテムボックスに入れる。これで盗まれる心配はない。
これで帰ってから風呂にでも入って、ゆっくりとできるとおもった。
だが世の中はいつも思い道理にならない。それはこの世界でも同じだ。
「セフィー様、ギルドマスターがお呼びになっています」
一人のギルド員から話しかけられた。多分秘書系の人だろう。
きりりっとした感じで、魔道具のめがねをしている。
どう見ても婚期を逃した・・・、おっとこれ以上は悪寒が走るからやめておこう。
「ギルドマスターがですか?」
「はい、セフィー様のお父上様からの要請でもあります」
「なるほど、わかりました」
「ではこちらに」
女性秘書に案内されて、二階の奥の部屋へと向かう。
父様ともう一人父様と同等の人がいるのがわかる。それと気配は薄いけど一人いるな。
殺気より闘気に近いか、うっすらと俺に向けられている。
これは俺が狙われてるな、多分腕試しって所か。
そうなればやることは一つだな、体の魔力をうっすらと皮膚の下に流すようにする。
普段は漏れるほどに使うが、この方法だと魔力を外に出すより効率がいい。
しかも、見た目は魔力を使ってるようすも見られない。一瞬の瞬発力はあまりないけどかなり高性能だ。
「マスター、セフィー様をお連れいたしました」
『うむ、入れ』
女性秘書が扉を開いて、俺に入るように促す。
部屋に一歩入る瞬間に、闘気が膨れあがった。
横からのかなり強い攻撃がきた。しかし、俺にはその攻撃が届かなかった。
体内の筋肉を使い体移動をした。だから、足をいれたようにみせかけた。
武器は床に叩きつけられそれを俺が踏む、相手もいきなり俺が足で抑えられたのに驚愕している。
もう片方の足で相手の顎を掠める。くるっと回って部屋に入っていく。
男がまた俺を襲いかかろうとしたけど、その場で倒れてしまった。
「父様、悪趣味ですよ」
「すまない、こいつがどうしてもお前の実力が見たいって言うからな」
「ワシからもすまん、一応ギルドの長だからな実力は知っておきたかったんだ」
「それにしてもセフィー、Dクラスの冒険者を一撃ってすごいことだぞ」
「それもほぼ無傷に無力化だ、下手なBクラスより手強いぞ」
「以外に人間って弱点だらけですから。ところで、そちらがギルドマスターですね?」
「うむ、ワシがギルドマスターのガンディムだ」
「ガンディムは、俺の先輩みたいな人だ。冒険者時代はかなり上位な奴だったぞ」
「アーティク、お前ほどじゃないぞ。「二つ名」を持つお前ほどじゃなかったからな」
「よく言うよ、ガンディムも一応持ってるじゃないか。
「岩鉄のガンディム」って言えば、王都まで名が広まってるぞ」
「「閃熱のアーティク」の方が、この国のやつらは知らないやついないってほどだぞ」
どうやら二人とも先輩後輩ではなく、同期の仲間みたいな感じかもしれない。
しかも二人ともかなり似たもの同士、話に熱が入りやすいかもな。
「で、アーティク。お前の見解どおりにオークどもがこの町の近くに集落を作ったとおもうか?」
「今日、あったあいつらが先兵って事なら。俺もそっちの方がしっくりくるからな」
「もしかしてあのオークの中隊のことですか?」
「ああ、魔物はほとんど同じ種類のものとしか群れを作らない」
「オークならオーク、オークソルジャーならオークソルジャーに分かれる」
「でも今回は、オークソルジャーがオークを従えていた。しかも中隊クラスまで大きくですか?」
二人とも頷く、そしてそれはさらに大変な自体になることだろう。
「オークが纏まるって事は、オークナイトかオークロードが出たか?だな」
たしかに、軍がまとまるのはその上司がいるからだっていうし。
中隊クラスでソルジャーだけなら、たぶんナイトの方が確実か。
これでマジシャンとかビショップが居れば、確実にロードが出てきている。
SSOの時代にも同じイベントがあった。ゴブリン、オーク、コルボットの三種の最上位種が出るとおきる。
イベントは基本、町の近くで起きるから。今回も、同じ流れなのだろう。
「一応ギルドから斥候をだしておく。最近、魔物が活発になってきておるからな」
「軍の方にも一応打診はしておくが、期待するなよどうせ近隣の貴族たちが難癖つけるにきまっている」
「軍は、町を守る方に全力を注いだほうがいいだろう。下手に動いて町民を不安にさせるよりは」
「こっちは、夜の警戒を強めよう。もし、討伐があるならセフィーも使ってもかまわん」
「・・・父様それはさすがに無理なのでは?パーティ連携すらしたことないのに大勢と連携するなど・・・」
「大丈夫だろう、同じようにソロを中心に遊撃隊みたいな位置ならさして連携は必要ない」
それなら確かに連携は問題ないだろう。でも、こういうのはいろいろと問題が出てくるからな。
すこし考えるようにしてから、ギルドマスターの方をみる。
「一ついいですか?」
「なんじゃ?」
「上につく人や他の部隊からちょっかいをかけられたり、難癖つけられたら殲滅していいですか?」
「それも大丈夫じゃろ。たぶん、君を知らないものはギルドにおらんて」
「お前はしらないけど。この前、お前が倒したやつらはDクラスの冒険者だ」
「下や上の奴等もお主の行動をみている。下手に粉をかけて同じ目にあわされたらかなわんとおもうじゃろう」
「つぶされたやつは、全治二ヶ月だそうだ。回復職のやつらは、こぞって断られたらしいからな」
「やつらは、自業自得なところがあるからな。いい反省になるじゃろ」
「それにある意味いい宣伝になるしな。オーク中隊も倒しているからな」
「それに君はワシの権限でCクラスになる。本来なら、Bでもいいんじゃが試験あるからな」
「とにかく戦力低下しない程度にやるには問題ない。それと参加は決定事項だ」
「父様、では母様の説得はちゃんとしておいてくださいね」
俺が、にっこりと微笑みながら言うと。父様は一瞬で顔中に汗をだらだらと流していた。
話が終わり家に戻ってから、今日のことを話したら母様は父様を自室へと連れていった。
後ろ姿しか見てないからわからないけど、父様はかなり青い顔していたから相当怖かったのだろう。
自室から音が聞こえないが、なかですごいことが起こってるのは魔力感知でわかっていた。
このあと、両親は朝まで出てくることはなかった。
次の日、ツヤツヤな母様とげっそりした父様が目撃されたとか。
つづく
SSOのモンスター講座(初級編)
草原:
ジェリーズ:皆さんご存知のスライム、弱いもろい少ないがモットーw
ゴブリン:小鬼の種類、知性低い割りに攻撃的。
グラスウルフ:草原に居る狼、すばしっこいが見つかりやすい。
ロックビートル:真っ黒な大型てんとう虫、外皮が硬いが間接やお腹辺りが軟い。
森:
ゴブリン:平原と同じ、こっちは数が多い。
キャタピラー:巨大芋虫、糸は貴重な資源。
シルクスパイダー:巨大蜘蛛、素材の糸はシルクの原料になる。
オーク:豚鬼、肉がそこそこおいしいが貴族は食べない。集落を作るのは山の峰か森の奥に多く生息する。
山:
ブラックベア:黒熊、毛皮と肉は高級で内臓は薬になる。
マーダーマンテェス:骨格は硬い蟷螂、首と関節がもろい。
ハイドタイガー:山に住んでるが目撃することが少ない、人は極力襲わない。




