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俺だけツッコミな教室

掲載日:2026/04/06

俺の名前は佐藤悠真。どこにでもいる普通の高校生──のはずだった。


「おはようございます!!今日は月がきれいですね!!」


まじか、今まだ朝だぞ...


「いやいやいや!!今太陽ガンガンだろ!!あとそれ告白!!」


俺は叫んだ。こんぐらいのノリでいかないと、この教室(どうぶつえん)ではついていけない。


そう、このクラスにはツッコミがいない。

いや、正確には──


()()()()()()


しばらくして、担任がのんびりと入ってきた。


「はーい静かに。出席取るぞー」


「(お、普通か?)」


「今回の出席はガチャ形式でいこうと思う」


「は?」


「SSR、佐藤!」


「なんでレア扱い!?全然嬉しくないんだが!?」


1時間目 数学


「ではこの問題解けるやつー」


黒板にはこう書いてあった。


2+2=? (ただし感情を込めて)


「なんでだよ!!計算に感情いらんだろ!!」


田中が立ち上がった。


「はい先生!4です......ッ!(涙をこらえながら)」


「正解!田中偉いぞ!しっかり予習してきたんだな!!」


「4に感情を乗せるな!!」


昼休み


「やっと休める〜」


「お、田中の弁当何入ってるんだ?」


「"やさしさ"」


「ほんとに何入れてんだよ!」


「あと"ちょっとした後悔"」


もう弁当ってなんだっけ?


放課後


「ジュース買うか」


「ピッ」


ガコン


出てきたのは──


「ほのおのいし!?これ使えば進化できんのか!?」


「佐藤悠真はむしタイプのため、ほのおのいしは使用できません」


「むし!?ノーマルタイプですらないの!?」


その日俺は悟った。

この世界はおかしい。

でも1番おかしいのは──

「なんで俺、ちゃんとツッコんでんだよ......」

帰り道、夕焼けに向かって叫んだ。

すると後ろから田中の声。


「佐藤ー!明日からツッコミ有料なー!!」


「勝手に課金制度追加すな!!」


俺の戦いは、まだ終わらない。


たぶん一生終わらない。

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