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矢久勝基、日記  作者: 矢久 勝基


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11月7日 『夢を見る オッサンたちに 捧ぐ歌』

 そんなわけで、意味の分からない仕様(ただ俺が理解してないだけというウワサも……)に翻弄され、一冊目『絶望の淵に君は何を叫ぶ』を発売した後、しばらくkindleからは遠ざかっていた。

 いや、実際は個人事業主である矢久も年がら年中暇というわけではなく、さまざまな雑用をいくつも抱えて生きている。金儲けがとにかくヘタなので、忙しいわりには金にならんのだけれども。


 それでもその間、いろいろ試してみてはいた。

 そして、いろいろ『青い鳥』だったことが分かったり。

 すなわち、有料だの無料だのといろいろ探したepub変換ソフトだったが、立ち戻ってみたらlibleofficeという、wordに変わる超便利なフリーソフトで普通に変換が可能だったり、それ以前になんとAmazon kindleはepubファイルでなくとも、普通のword形式(.doc docxなど)をアップすれば向こうが勝手に読める形に変換してくれるとかな!!

 青い鳥は、始めからおうちにいらっしゃいました……。


 その方法でいくと、普通にあべこべ問題も解決しているようだったし、しばらくAmazon kindle以外で売らないとすれば、word形式をただ突っ込めばいいので、俺でもできそうなことが判明。

 まぁ、三点リーダ(……)が変換すると左に寄ってしまう問題とかもあったが、ビミョーな方法でごまかしたりとかはした。

 結局、世界的に見ても日本語の縦書きってのは珍しいんだね。普段自分たちは何気なく使ってるけど、その常識は世界の常識じゃないということを、こういうことを通じて痛感させられる。


 結果、お試しだった『絶望の淵に、君は何を叫ぶ』から一か月を置いて、短編集①『夢を追うオッサンたちに捧ぐ歌』を発売することとなった。

 これは『女髪の手のひら』『蝉の咆哮』『~あの日から~』という三作品からなる短編集で、一言でいえば『売れない作家の物語』(笑)。一応タイトルを五七五でまとめてあるのだが……(どうでもいい情報)


 日記と称したPRの場なんでちょっと紹介すると、

『女髪の手のひら』

 女神が、とある売れない作家の元に舞い降り言った。

「貴方を作家としてデビューさせてあげます。ただし!!!」

 その意外な条件に、作家は呆然と立ち尽くした。

 ……これ、『夢を追うオッサンたちに捧ぐ歌』をkindleで検索してもらえると、〝サンプルを見る〟でその意外な条件が何かを見ることができるから、御用とお急ぎでない方はぜひどうぞ。

 微妙に笑える部分もある(たぶん)が、基本的にはマジメな話である。


 次に、『蝉の咆哮』

 売れない作家が白昼夢の中で、未来の自分に

「君は夢を叶えることができなかった」

 と告げられた。

 ……じゃあどうする。夢を諦めるのか?……って話。

 純文学の賞に出した作品だったので、ド真面目な葛藤が描かれている。

 いや、こんなのエンタメには使えないかなと思ってたんだけど、その後一度カクヨムでほんの少しの間だけアップした際、何人かの人に頂いた感想がとても良いものだったので、「では世に問うてみよう」と……。


 最後に『~あの日から~』に関しては、数日前に紹介した通りだ。

 心の中にだけ住んでいた妖精を小説に描き、プロデビューした作家が、売れたいがために彼女を壊していく話。

 ……作家なら……自分の生んだキャラクターを大切に思っている作家なら、共感できるところもあるんじゃないかなと思える作品となっている。


 総じて、〝オッサンになっても夢を追っているようなキトクな方々には〟作家を目指してるんじゃなくても、大なり小なり響く内容なんじゃないかなと思う。

 これがバカ売れする、などとは思ってないけど、とりあえず千里の道も一歩から。

 だんだんkindleの操作に慣れていくにつれ、徐々に様々な世界を送り出してみたい。

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