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矢久勝基、日記  作者: 矢久 勝基


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11月3日 とりあえずこれまでの経緯 終

 それでも、作家への想いは諦められない。

 もし俺が、大好きだった創作の分野で生きていけるとすれば、もう文章の世界しかないのだ。

 いろいろな創作は行ったけれど、自分が〝これならプロと肩を並べて生きられる〟と思える才能と経験を持っているのは、やはり文章しかない。

 文章(小説)など、あるいは時代遅れのシロモノなのかもしれない。幕末、〝刀は鉄砲の時代へ〟と変わったように、出版社にすら小説の価値を疑われる昨今、AIが台頭していく世の中で、人間が描く小説なんて、そのものの価値すらなくなっていくのかもしれない。

 だけどそれでも、俺は物語と共に生きたい。……し、その才能を、今でも信じている。


 アマチュアで、趣味で描けばいいじゃないかと思うかもしれない。

 名作を生みたいのなら、別に俺がこんなところでブツブツ呟かなくても、毎日毎日ただ作品を生み出し続け、無料で配信を続け、賛美の声を集められるよう、努力をすればいい。

 これまでは(結果的に)そうだった。web小説投稿サイトで全力投球を繰り返し、「こんな作品を無料で読めるなんて……」という感激を感想にしていただいたこともある。

 でも、だからこそ、〝じゃあ無料でなくても読んでくれるのか〟ということを世に問いたい。矢久の作品にはそれだけの価値がある……ということを証明してくれる基準として、対価が欲しい。

『矢久の作品は、金を払ってでも読みたい』というほどのものが描けているのかを知るために、作品を有料にしたいのだ。


 正直、「面白かったよ。金払うほどではないけどな!」といった程度の作品しか描けないのなら、職業作家になりたいとは思わない。(そもそもなれない)

 なにがなんでも作家!!……ではなく、ちゃんと読者を楽しませることのできる能力があるのなら、自分は、日本において、その役割を果たす人間になりたいということだ。

 ……オッサンがなにを夢みたいなこと言ってるかって?

 生まれてこの方、夢しか見てないオッサンなんでしかたない(笑)。


 そんなわけで諦めの悪い自称作家矢久勝基は、俺の作品を知ってくれる人、読んでくれる人が増えれば、必ず評価してくれる人も増えると信じている。

 そのための自己プロデュース。思いつくところでAmazon kindleしかなかったので、しばらくそこをねぐらに戦ってみたいと思っていますところデス。←イマココ


 作家として、まだまだ俺は負けたわけじゃない。そう信じている自分がいるうちは、絶対にあきらめない。

 その努力は実るのか。はたまた絶対の天才がなければ、努力というものなどは無駄なものなのか。

 天才じゃない俺が、試してやろうと思う。

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