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矢久勝基、日記  作者: 矢久 勝基


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12月13日 いいわけ

 さて時間がない。

 とりあえず百噺の029を描いているけども、来週アップできる可能性をあまり考えてない。

 それでも、年内030までは出せたらな……とは考えている。


 いやー、一年で百噺とか言って、実質六月から始めたこの企画。半年で三十では、単純に半年前後足が出ることになる。誤算。だいぶ誤算。

 言い訳じみてるけど今日のネタなんでまぁご清聴よろしくってことでブツブツと呟くと。

 一万文字前後という規模は、まぁ原稿用紙三十枚程度の作品になる。俺はこれくらいの規模なら、三日から五日あれば仕上げられるんだ。だから、〝一年で百篇〟は別に非現実的な数値ではなかった。

 本来なら……。


 ところがところがどっこいしょ。

 俺はこの六月から、ガラリと生活環境が変わってしまった。ブツリとそれまでの収入源の一つが途切れ、一念発起して別の道を探り始めたのだ。

 それも、ご縁あって一つではなく複数当たっていて、その一つが小説作品の自己プロデュースと、ここも含めた各種宣伝活動(売名行為ともいえる)なんだけど、これらがとにかく多岐にわたり、あっちやこっちやと目移りした活動をしている。

 だから、全然終わんないんだ。三日や五日で終わる作品に二週間弱かかったりしてる。


 いや、ダメだよね? 集中した方がいいんだよね?

 と思う一方で、集中しても一銭にもならなかったこれまでの執筆活動に、すべてを賭ければ即時跳ね返ってくるという試算を出せるほど、矢久の頭もお花畑ではない。

 ぶっちゃけて言えば、一つに集中するとすれば、合理的に考えれば、すべきことは、作家になることを諦めることなのだ。

 それは分かってる。だが、夢を諦めて何とか生活を保って自分の気持ちの中になにが残るだろう。

 ……そんなことも言ってられない現実を尻目に、ともかくもがいてる。今日ももうすぐ午前五時だ。


 ともあれ、だから、二兎を追うことを諦められない。

 二兎を追うものは一兎も得ず?……知ったことか。

 俺は二兎を追い、二兎とも手に入れる。


 賢い生き方じゃないなぁとは思う。

 知人を見て、そりゃ会社勤めでいろいろな苦労も絶えないのだろうけど、それでも週に一回や二回は休みを取り、おいしいものを食べたり整体に行ったり、楽しむためにお金を使っている。

 その方が楽だ……とはゆめゆめ思えない。俺なんざ要するに社会不適合者だから、会社という枠組みに入れないわけなので、真似してみろよと言われてもできないわけだが、まぁ少なくとも俺の生き方の効率は全くよくないことは間違いなく、その辺りを、〝賢くない生き方〟ということはできると思う。


 その辺自覚があるんだが、まぁ俺という人間はそうなのだから、最後まで俺を通すしかない。

 そんな感じ。無理くりだけど、話を戻して年内三十篇。まずはそれを目標にしようと思う。

 そして百篇。必ず仕上げよう。……それが、矢久勝基という作家との約束だ。


 あ、なんか日記らしい?(全然日記じゃねーか(笑))

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