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矢久勝基、日記  作者: 矢久 勝基


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12月12日 デビュー前から応援し続けてくれる人こそ宝

 『小説家になろう』の方で「応援してるー」って言ってた人、いなくなっちゃったかな?

 いやーわかる。すまない。面白いこと書けてないよね……。

 分かるんだけど、今、これで限界だ。明らかにキャパオーバーなことをしてる。

 分かってるし、それならキャパシティの及ぶところまで戻すべきなのかもしれないんだけど、結局さ、キャパシティの中であれこれ数十年やってきても、どーにもなんなかったわけよ。

 じゃあ、あるところ、限界超えて頑張んなきゃいけないわけよ。限界限界言ったって、べつに死んじゃいねーわけだから、限界でもないわけですよ。

 だけど、その結果、どうしても代償はある。つまんない。ごめんよ?


 そんな七転八倒の矢久勝基。それでも……どんなしょっぱい状態でも、根強く応援してくれている人が数名いる。

 十名にも満たないが……それでも、俺がどんなにまずい作品出しても、しょっぱいことやっていても、さまざまな形で手を差し伸べてくれる数名の応援者たちがいる。

 いずれも、会ったこともないんだ。会ったこともない人たちが、一生懸命俺を後押ししてくれている。こんな奇跡ってあるだろうか。


 昔から『成功した後に出会う女とは結婚しない』って思ってた。いやもうほんと、中学くらいの頃からずっとそう思ってた。

 成功して、いいところしか見えない状態になれば、そりゃ颯爽とかっこいい姿だけを見せていられるんだよ。

 だけど人間なんてそんないいところばっかじゃない。泥すすってかっこ悪く生きてる頃から、ずっと見守ってくれている人……こういう人こそ、本当の宝じゃないのか。

 今、俺を応援してくれる人たちは、それと同じじゃないか。

 百万部売れるようになりました!! とかになれば、今日、今、応援してくれる十名以下の応援者たちは、例えば十名……という数字でしかなくなってしまう。だけどそうじゃない。この十名こそ、俺にとっては百万人に等しい宝なのだと思う。


 だから、俺はそういう意味でも成功したいのだ。

 あなた方の目に狂いはなかった。矢久という男は本当にやる男だった。

 ……そう思っていただける矢久になるために、俺は頑張りたい。

 嫁に対してもそう思ってる。

「コイツと結婚して、苦労してもついてきた甲斐があった」

 と思わせてやりたい。


 そんな特別な人たちになってくれるなら、今の内から応援してほしい。その爪痕を、足繁く残しておいてほしい。(ステレスで『あの頃から応援していた』と言われても覚えられないし)

 俺は必ず成功する。作家として、必ず結果を出す。そのためにこれからも全力を尽くすことを約束する。

 そしていざそれが成った時、あなたたちの名前は絶対に忘れない。いつか必ず、何らかの形で恩返しがしたいと思う。

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