11月21日 『~メルピアットより愛を込めて~』
とりあえず、言うだけでなかなか進まないんだけど、kindle本への準備と百噺をちょっとずつ進めてる。
個人事業が年末に向けて忙しいのと、娘たちの授業参観とかに付き合ったりするのと、なんか調子悪かったり、雑用が終わらなかったりでなかなか進まん。
だけど、いうだけは言っておこう。
Amazon kindleで、長編作品出します。
今日はその紹介に紙幅を費やそうと思う。
Amazon kindle長編デビュー作は、
『~メルピアットより愛を込めて~』
矢久の送る、実はあまり多くない、完全にファンタジーな世界観のファンタジー作品である。
矢久の百噺を読んでもらえば分かるけど、ファンタジー作品とはいえ、現代社会にあるものが普通に登場するのが、だいたいの常だ。
人間以外の種族が出てくることもあまりなく、通常はモンスターも魔王も出てこない。いわゆる〝ハイファンタジー〟と呼ばれるジャンルを、ほとんど描かない。
いや、これなぜかっていうと、必要ないから。
俺はもともと、すべての設定に意味を求める創作家である。例えばエルフが出てくるなら『どうしてエルフでなければいけないのか』ってことが明白でなければ、エルフを出す必要なんてないだろって考えだ。
だから、なかなか、ハイファンタジーが必要ない。同じ考え方で、ネタに必要なら「ハイファンタジーに信号機があっちゃだめですか?」くらいに考えているので、矢久のファンタジーは多くごった煮みたいな世界になっている。
だから、ハイファンタジーの先入観が強い人には、矢久作品の反感も強いんじゃないかと思ったりはする。
そんな中、『~メルピアットより愛を込めて~』は純粋にハイファンタジーだ。なぜって、さっきの例をそのまま使うけど、『主人公がエルフでなければ、成立しえない話』だったから。
まぁ、ここでエルフの定義が人によってバラバラでは『エルフでなければいけない』ということにもならないのだが、とりあえずエルフという、人間とは違う特性をもった種族が必要だったし、人間やトロールやレプラコンなどの異種族がまったく違う文化を持っていることも大切だった。ため、この作品は純粋なハイファンタジーとして成立している。
物語はメィファというエルフの娘が、メルビルという戦士を訪ねて、はるばるメルピアットからやってきたところから始まる。
彼女は彼に文字通り一目惚れしてしまうのだが、そんな彼女を彼はあくまで突き放そうとする。理由は彼には太古の呪いが掛けられていて、それが彼の運命を縛り上げていたためであった。
しかしそんなことは気にも留めず、彼女はアプローチを繰り返す。それが実は、彼の掛けられた呪いにも関係していて、物語はそのテーマをクローズアップしていくことになる。
その中にラナという別のエルフの娘も加わって、因縁によるジレンマは交錯してゆき、ついに真相にたどり着いた時、現実に悲しい事実が突き付けられる。
メルビルは、メィファは、その葛藤の中、どのような決断を下していくのか……。
みたいな話。
あらすじって、本来こんなにいい加減に書くもんじゃないんだけど、まぁええやん日記だし。
……そんな物語を、先頭バッターにして送ります。




