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矢久勝基、日記  作者: 矢久 勝基


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11月14日 既存作を製品にする作業

 そしてこれだ。

 ・今まで描いてきた作品をkindleで売り出すこと

 とりあえず、矢久がweb小説投稿サイトに登録してから、十九篇の長編作品を仕上げた話は以前にもした。

 実際はこの十九篇は、八万文字くらいから三十六万文字までとボリュームが幅広く、十万文字を紙の本一冊分とするなら、ざっと三十冊分くらいある。

 いや、ここ十年、短編とかもあるけど毎年五十万文字ペースで作品描いてたからな。それなりにバリエーションは充実している。


 仮にkindleのセオリーが一冊三万文字って言うんなら、単純に考えてこの三倍。長編作品だけで九十冊出せる試算ができる。実際はきりのいいとこ……みたいに考えればもっと少ないだろうけど、中編、短編集などを個別に出品するなら、やはりそれくらいは行けるんじゃないかと思う。

 いや……

 単純に考えて、えらい作業じゃね……?


 普通に、新しい作品とか描いてる場合じゃない。

 一日二十四時間しかない中で、本業の仕事をしつつ、ここで短編を描きつつ、日記を書きつつ、それらをもう一度ちゃんと整理して出品していくとなると、普通に数年計画くらいが経ってしまいそうだ。

 新作描かないで俺の発想ナマらないかな……って心配にもなるけど、いやまぁ、現在ブレーンストーミング全開の短編修行をしてるし、正直、今描いてる百篇作品から長編を生むことも可能ではあるから、まぁ大丈夫か。

 どうだろうね。アイディアがあるうちは新作を描き続けるべきって気持ちもあるんだけど、昨日言った通り、深海さまよう潜水艦を潜望鏡震度まで浮上させないことには、何も始まらない気がしてならない。


 で、それら作品をもう一度洗い直す作業もそうだけど、なにげにAmazon kindleの大きな関門の一つに、『タイトル画像の作成』というものがある。

 Amazon kindleで検索していただければ……その時『夢を追うオッサンたちに捧ぐ歌』って検索してくれたらラブリーよ?(笑)

 ……ともあれ、それで分かっていただけると思うが、Amazon kindleにも本の表紙というものが存在し、なんとこれはこちらが用意するものとなっている。(当たり前か)

 大げさなことを言い出せば、九十作品出品するなら、九十枚、画像を用意しなければならないことになる。


 とりあえず、『夢を追う~』の場合、登り階段はフリー画像だし、なんというか、夢を追う階段(その上には何もない)という、一応ナニカをいろいろ物語った画像を引っ張ってこれたからよかったけど、すべてがすべて、それでは片付かない。

 場合によってはヒトを描かなきゃいけないし、巨大ロボットを描かなきゃいけなかったりするんじゃないかと思ったりする。……いろんな物語があるからさ。


 『オッサン向け』っていうのを主眼に置くのであまりキラキラきゃぴきゃぴしたデザインにするつもりはないんだけど、それにしたって描くものは描かなきゃ画像として成立しない。無印良品じゃあるまいし、無地の表紙で、「おっ! これ面白そうだ!!」って思ってくれる人がいるとは思えない。

 それほどキャッチーなデザインが思いつくかは執筆とは別の才能だから目を引く表紙が思いつくかは別問題だけど、とにかくある程度かっこのついたものを用意しなければいけないことは間違いないだろう。

 え、誰かに頼む? ……そんなマネーはないのだよ、ミスターデイビス君!!

 ボランティア……てか、作品が売れた時の配当みたいな形で手伝ってくれる絵師を探せばあるいは……。

 …………

 ……

 いるとは思えん。

 

 ……ともあれ、これを何十枚と用意することになるとなると尋常じゃないわけで……。

 ジカンカカルヨネ……。

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