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矢久勝基、日記  作者: 矢久 勝基


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11月13日 広報のための三本柱

 そんなわけで、『21世紀におけるオッサンファンタジーの金字塔』を打ち立てるため、ビンボーを突き進みながら作家活動を続ける矢久勝基。金儲けがヘタなんだ。人に自分を売り込むのもヘタだが、金儲けもヘタ。てか、自分を売り込めるから金儲けができるのか。

 創作はできても金儲けのできない矢久は、創作してると勝手に金が儲かるシステムを作らないことには生き延びられない、と……そういう方程式で生きようとしている。

 働けよって?……いやもちろん働いてるよ。学生の頃から事業を起こしました。就職するとその仕事を圧迫するからしませんでした。

 それが潰れることなく、今まで俺を支えてくれている。ギリギリだけどな。この運命的な出会いには、感謝してもしきれない。

 だからそちらの仕事は、作家業が大成してもやり遂げなければならないと思ってる。……が、とりあえずそれは別のお話だ。


 ともあれ、人生目標は創作で食っていくこと。いやなにより、名作を描くこと。

 すごいものを残したいんだ。創作が好きで、人生ずっと何かを創ってきて、そのすべてが「ヘタの横好きだったね」っていうのはあまりに口惜しい。

 皆が驚くような、そして皆の気持ちが晴れ晴れするような……多くの人が感激する話を残したい。それでようやく……俺は作家ってヤツに満足するのかな……。


 で、それらの作品を評価されるためには、結局矢久勝基が有名になるしかない。今なんて、評価してくれる人数など、片手で数えられる人数しかいない。この分母をまず増やさないことには、『多くの人が感激する話』にならんのですわ。

と。その流れなので、さしあたりやることは三つ。

 ・百本の短編を描くこと

 ・今まで描いてきた作品をkindleで売り出すこと

 ・この日記を書くこと

 ……なんじゃそりゃ……って感じかもしれないが……

 言うとろうが! 宣伝能力はホントに無能なんじゃ!(←誰にキレとる……)

 てか、もっといい方法があるなら教えてくれ。あ、顔出しNGでお願いします。


 まぁその理由はいつか書くとして、ともあれその三本柱。

 ……なのだが、一本目の、『百本の短編を描くこと』については、始めは考えていなかった。

 というのも、とにかく、今の俺のように、機会に恵まれないうちは、自分の力を溜めるしかない。……まずここ。

 小説作品においての〝力〟というのは、作品の弾数だ。特に長編作品の数だと思う。短編作品では、いくらあっても注意を引くだけで、ヨノナカを動かすことはできない。

 だからとにかく長編を……この数が多い程、武器になる。


 だけど、そうやって溜める長編作品は一作一作時間がかかるし、みだりに公表できず、そうなると矢久は誰にも気づかれず、深海をさまよう潜水艦でしかない。

 何とか潜望鏡でも外に出さないと埒が明かないとなった時、短編を量産するのは一つの手段だった。友人が面白いことを考えてくれたので、それに乗る形で短編を多数打ち上げることにしたのだ。


 まぁただ、これらの作品から、俺の言う『オッサン向けのファンタジー』を想像するのは難しいかもしれない。

 本来、『オッサン向けのファンタジー』の広報活動として短編を描くなら、そういうものを中心に書くべきなのかもしれないけど、そこはまず、先日も言ったように、様々なカテゴリを網羅する方が様々な層の人々に知ってもらうことができるかなといった狙いがある。ついでに、どっちかいうとコメディ寄りなのも、その方がとっつきやすいのかなという意図。


 有効かどうかは知らないけど、そんなこんな、並べる短編作品が70点くらいの出来だとしても、それで「あー矢久勝基って作家がいるのね」という認識が、ちょっと広まればいい。

 その中で、興味を持ってくれる人が数パーセントいれば、矢久勝基の作品に対する評価が増える……んじゃない、評価を〝してくれる人数が〟増えるということになる。


 まぁ、広報活動の一つと言えるだろう。

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