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矢久勝基、日記  作者: 矢久 勝基


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10月30日 日記、始めます

 傍から見れば人生終わってるオッサンが日記を書くぜ。

 日記とは言いつつ、矢久勝基という作家の存在を知ってもらい、応援してくれる人たちが少しでも増えてくれたらありがたいなという一心。

 なにせ営業能力0な矢久勝基であり、ぶっちゃけ、本当はこんな日記書くのも無駄だとしか思ってない。

 こんなとこで駄文を並べるなら、その時間で作品が書きたいというのがホンネなんだけど、もうずーーーーっと描いて描いて描いて描いてきたわりに、結局だれにも知られない……を繰り返して本当に長いこと経ってしまった。いやマジで、生まれた子供がそろそろ小学校卒業しちゃうわ。

 そんな状態でもまだあきらめない。じゃあどうしようかって、そんなことを暗中模索しながら、ちょっと呟いてみることにした次第。毎日書けるか分からんけど。


 今回、ことさらに宣伝を考え始めたのは、自己プロデュースをすることに決めたから。その理由として、出版社からのデビューに対して、あまり興味をなくしてしまったから。

 出版社で新人賞を取ってデビューできるなら、宣伝なんて必要ないのかなと思っていた。俺描く人、出版社宣伝する人ってタッグを組めたら、俺は作品創りに専念することができるじゃないかと、ずーーっと思ってたさ。

 ところがどっこいしょ。最近は『アンタ自分で有名になってね。その有名作をピックアップして、メディアミックスにつなげるから』みたいな姿勢が出版社の方で顕著になってきた。

 小説賞の大賞なんて、ノベライズの前にコミカライズ確約とか書いてあるものすらある。

『今日び小説なんて売れないから、ネタだけ提供して』みたいな姿勢に、もはや萎えました。

 俺は漫画が描けないから小説を描いてるんじゃない。ドラマ化、アニメ化、映画化の元ネタのために文字を羅列してるんじゃない。

 小説という媒体が、一番物語を表現する手段として好きだから、小説を描いているのだ。

 だから、小説を売ってくれない小説賞に興味はない。


 ……なんて一方的に書くとアンフェアなんで言っておくけど、もう十年以上さまざまな小説賞に応募したが、そのことごとくに落とされた。

 要するに、出版社側も、俺の作品に興味はない。これも間違いはない(笑)。

 でも、じゃあ『出版社が興味ない作品はすべて、本当につまらんのか』ってとこです。俺は作家としての自分の感性をまだ信じているし、読んでくれる分母が増えれば、『楽しい』と言ってくれる人も増えてくると信じてる。そういう作品を描いてる自負がある。

 なら、『こんな時代だし、自己プロデュースしていけばいいっちゃ』って思うし、ならいろんなところに矢久勝基を登場させなきゃダメなのかなとも思い、とりあえず相手にされなかったカドカワのお膝元、カクヨムでつらつら自分の宣伝でもしようかなと思ったわけなのです。(大笑)

 同時に『小説家になろう』にも同じ文章並べれば、向こうの誰かも気づいてくれる、かな?


 作家で飯が食いたい。いや絶対に食ってやる。

 ……そう誓って日記を垂れ流し始める2025年10月30日。

 11月1日の方がキリがいいんじゃね?って思いつつ、書くとなると全然我慢ができない矢久勝基。

 応援してくれる人、興味を持ってくれる人が増えることを祈り、日記、始めます。

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