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いつかのお誘い

明日は、大雨らしい。今朝のニュースでやっていた。正確には、明日以降一週間は雨模様だそうだ。というか、今の時点で既に小雨が降っている。

仕方がない、こういう時は読書でもしていたら気も晴れるというものだ。

何を読もうか。太宰の、人間失格・・・。これもいいな。

「◯◯ってさ、暗い本読むんだね〜意外かも」

「・・・なんでいるんだ?いつ入ってきたの?もしかして・・・もう逝っちゃったの?」

「いや違うよ?まだバリバリ生きてるよ?そういう不謹慎なこと言わないほうがいいよ?ていうか◯◯って考え込むと周りが見えなくなるっぽいよね。普通にノックしたのにその音にも気付かないとか」

言われてドアを見てみると、引き戸が少し開いている。いや閉めてよ、私が変なことしてたらどうしてくれていたんだ。

「いや、ノックして返事なかったら入ったら駄目だよ」

「まま、そんなことはいいとして〜」

良くはないが?

「もう六月じゃん。あと1ヶ月ちょっとで夏休み!だからさ、私お祭り行きたいんだよね〜」

「・・・治らない限り無理でしょ?」

「そこまで待てないよ!ねぇお願い、その時になったらまた言うからさ、一緒に病院病院(ここ)脱走しよ?」

「なんで私が・・・?それに、時期が早すぎないか?別に今じゃなくてもいいじゃん」

「だって貴女、結構悩むタイプでしょ?直前に言ったってずっと悩んでそうだし」

「よく分かってるね。もしかしなくても私に結構惚れてる?」

「え、どこに?」

「え?」

「え?」

「まぁ、とりあえずさ、また連絡するよ。それまでにゆったり考えといてね〜」

そういって、彼女は私の部屋から出ていった。その直後に看護師さんが入ってきたんだが、脱走とか聞かれてないよね?


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