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第17話 寂寞の館で咲いたもの

 アリエルの割れ目に指を添わせ、差し入れると、そこは柔らかくリィゼの指を受け入れる。


 アリエルは睫毛を震わせ、一呼吸遅れてリィゼのナカに指を入れ返した。

 すっかり濡らされてしまったリィゼの秘所の奥にまで、彼女の美しい指の先が届いてくる。


 その指は、リィゼの弱い場所を探るように、あちこちに動く。

 そして、普段からそうしているのだろうか、同時に爪で傷つけぬようゆっくりと手首を使いがなら、膣襞を残らず掻き立てる。



「あッ、は、くっ、ぅぁッ!」



 思わず声が上がる。

 そこがいいと伝えるように身体を引き寄せ、唇肉にしゃぶりつく。


 アリエルのの肉奥は狭いながらも柔らかく、指が温かな襞に覆われ包み込まれる。指をくの字に曲げておなか側を掻くと、手のひらにあたたかな蜜が伝わってきた。


 部屋に、いやらしい水音と声だけが響く。


 アリエルの声は押し殺すようにくぐもり、リィゼは高い声で鳴かされる。



「――はぁ、ン…っ、ッ……くっ。アリエルっ......はぁ、んぁ、ぁ、うっ、ぁ……っ」



「あっ、はッ、そこ…!あ、あくッ……リィゼ......の、指も、すご……ッ、ああっ、いっ、いいの、じゃッンッ!!」



「はぁ、ぁっ――、ンっ。アリエル……アリエル、うっ、ぁ……っ」




 顎をのけ反らせて悶えるアリエルを、上から見上げると、息を喘がせながらなんとか言葉を返してきた。



「はぁ、ぁ……。......っ、リィゼ……、あっ、いい!!」



 上からと下からで視線が絡む。

 長年の自慰の経験からか、リィゼも彼女も指使いに容赦がない。


 お互いにすべてを持ち出し、愛する相手に少しでも気持ちよくなってもらおうと、探り、また探られ、身を反らしては蜜をこぼす。


 数日前までは夢にも思わなかった彼女との交合に、背中が燃えるように熱くなっていて、額には汗が滲んだ。



「アリエル...愛して、る......ずっと、そしてこれからも…」



 リィゼは瞳が情欲に濡れているのを感じる。

 熟れるように熱く濡れそぼった襞を耕すように指をくねらせて、おなか側を強く掻く。



「――――……ッ!?」



 アリエルがその瞳をが大きく見開く。

 リィゼは今までより深く指を曲げ、いつも自分でするようにリズムをつけておへその裏側を押す。



「あッ、は、くっ、リィゼっぁッ!」



 押し殺していた彼女の声が高く上がった。

 リィゼの下で、知の竜に連なりし竜族の娘アリエルは、快感に美しく顔を歪めた。


 リィゼの攻勢に、指が穿ち返される。



「きゃっ、ぁっ、いいっ...アリエル、そこっ、もっと…っ、いいのぉ」



 嬌声が、官能を煽り、内壁がさらなる快楽を求めよう、指を引き込むように、捩じるように蠢く。



「あぅっ、ぅッ、いっ、あっ!?リィゼっ、そ、そこばっかり…!ああっ!?上手っ、だめっ、何で、あっ、あぁっ…!」



 空いている方の手を伸ばし、アリエルの控えめな胸に触れた。

 汗を浮かべて照り返すその膨らみを覆うように手に取り、親指と人差し指を胸先に添える。

 固く尖りきったそこを、さりさりとさすりながら、下腹部から差し入れた指を大きくくねらせる。



「アリエルのお蜜、伝ってきて......温かい...んッ、んぁっ、そう……、そこ、アリエル、いぃよぉ」



 磨かれた騎士の身体が、視線の先で踊る。

 休みなく、互いの股間で指を使いあう。

 丹念に、執拗に、女の子の急所を突かれ、また突き続ける。


 仰向けに反らせた顎を震わせると、リィゼは喉にキスを落としてきた。

 耳の下も、頬も、唇の端も。

 愛情をなぞるように優しく触れてくる。

 リィゼのものになれたような安心感が、アリエルを包み込んだ。



「はぁー……、ぁ、ぁ……。リィゼ......」



 くったりとでもいうように、リィゼの身体を引き寄せる。

 お互いの肩の上に頭を預けるように、正面から抱き合う。



「リィゼ......ワガハイも...リィゼのことが、その……スキ、なんじゃ……」



 そう耳元で囁いた竜人の娘は、リィゼの頬に手を添え、顔を寄せる。

 唇が唇を優しくこじ開け、舌が絡み合う。


 アリエルの愛の告白に、リィゼの心がどうしようもないくらい高まる。

 差し入れられた柔らかなその舌をひと啜りすると、リィゼは唇を離し、上半身を起こす。

 そして今度は覆いかぶさるように、アリエルを抱きしめた。


 下から見上げる彼女に見せつけるよう、先ほどまで彼女の蜜壺を攪拌し、蜜に濡れた指を舐めとる。



「アリエル...もう、指じゃ足りないわ......舌で味わい合いましょう。

 もっと...もっと気持ちよくしてほしいの......」



 そう彼女に伝ええると、体を入れ替え、彼女の顔に跨るよう、腰を落とした。


 淫らにぬかるんだリィゼのピンク色の秘裂が降りてくる。

 誘われるがまま口全体で覆うと舌先を入り口に沿わす。


 細い腰に腕をまわし、掌で臀部を掴み固定すると、その湿原を口に含んだ。



「ン、く……、はぁ……。」



 アリエルの上のリィゼが背を反らせ、身を震わせる。

 涎ごと縦すじをべっとりと舌で撫であげると、蜜を溢れさせながら入り口がひくひくとわななく。潮の香りのする愛液とともに入り口をゆっくりとしたペースで掻き混ぜながら、小陰唇の襞を舌の表皮で掻きあげていく。


 彼女の悩まし気な吐息。『舌で味わい合いましょう』と言ったリィゼの舌は完全に止まっていた。


 内腿に時おり手を這わせ、キスをするように彼女を味わう。

 憧れの全て、その彼女がリィゼの愛撫に応え身をよじらせる。

 甘く唇を合わせ、そっと舌の尖端を挿し入れ、内側を浅くなぞり、蜜を吸うと、恥芯は欲深く舌を誘うように蠢いた。



――― もっと...もとっとアリエルを味わいたい。



 まだ深いところまでは与えない。泉の浅瀬をゆったり掻き回し、手は内腿の膚の薄いところをさする。繊細に反応する彼女に目を細めながら、攪拌する舌をすこしだけ大きく動かし始める。



「ン、く……、はぁ……。リィゼんッ……ぅ、いじわるしちゃ、だめなのじゃぁ...もっと、深くがいいの......」



 裂け目の端にはぷっくりと膨れた肉芽。

 舌先で押し込むようい包み込むと、腿に添わせた手の平からアリエルが息を飲む呼吸が伝わってきた。

 秘核は、ぴんと立ち上がって蓄えた快楽の大きさを主張する。



――― アリエル...でももう少しだけこの時間を......



 そこには触れず、ぴちゃり、ぴちゃりと舐めるように割れ目をなぞり続ける。

 アリエルが自ら押し付けるように舌を求める様子が愛らしく、彼女の浅瀬に丹念に口づける。

 小さな体を膨張させた陰核の根元に舌を添えて、注意深くそこだけを触れないように丹念に周りを舐め上げていく。アリエルの呼吸が、はっ、はっと浅く切ないリズムに変わるのを聞きながら、充血した尖りに近づいたり、通り過ぎたり。



「あ……ン、ぁ……、っく……っ。もう、焦らさないでぇ………ぁ……、ン」



 軽く気を遣ったのか、アリエルの体が堪えるように硬く震える。

 そして、その身体が弛緩するその瞬間、リィゼはクリトリスの包皮を剥くとともに尖らせた舌先で抉りこむように押し込んだ。



「――ンッ、はぁっ、あッ……!あっ、ふぁ……! 急に、ぁっ……、ぁ……!」



 腰をカクカクと震わせながら、アリエルがしがみついた。

 その間も親指の腹で剥かれた陰核を擦りながら、愛液を吸うように肉癖を攪拌する


 リズムをとるように膣壁を耕すと、快楽に耐えようとするようにアリエルはリィゼの股間にむしゃぶりついてきた。

 キスマークを付けるかのように強く恥核を吸われる。

 それまるで、自分がどれだけ気持ちよかったのかを愛する相手に伝えるかのような愛撫。



「――く、ぁ……、アリエルッ、は、ぁ……っ」

 


 先ほどのお返しとばかりに、彼女の舌先がクリトリスをほじくる、声が漏れる。

 互いの温もりを交わすように肌と肌を重ね、顔に押し付けられたクレパスがもたらす、濃厚な女の香りは、アリエルから嗅覚を奪っていく。


 世界がリィゼに包まれたようか多幸感、その中で彼女がアリエルを少しでも気持ちよくさせようと、太ももの間に顔を差し込みアリエルの愛液を啜っている。



「んぁ、ぁ……っ、ひゃ、く、は……っ、あっ、リィゼっ、こんな、ぁ、ぁ、……っ!」



「くぁ…っ、あっ、んぁ――、ん! いいのよ、アリエル、くぅ、ぅッ、一緒...一緒にっっ!!!!」



 舌の先端が秘所を貪る。


 限界だった。

 リィゼの腰に取りすがる。滑らかな太ももの間に顔を埋めながら、びくびくとお腹がひきつけを起こす。それは彼女がリィゼの下で鳴き声をあげてしがみつくように脱力するとの同時だった。



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