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領主からの知らせ

 ケイト達が弟子入りしてから数日が経ち、弟子4人の修行もなかなか形になって来た。


「よし!じゃあ次はシーナ、俺との模擬戦だ!」

「はい!よろしくお願いします!」

「師匠!シーナちゃんにケガさせたら承知しないわよ!」

「心配すんな、師匠は防御しかしねえからよ」


 ジョーンとケイトが何やらやり取りをしている中、俺はシーナとの模擬戦を行う。変わらず俺は防御行動のみを行う方針だ。


「えい!えい!たーーーー!」


 シーナは勢いよく攻撃をしてくるが俺は全てを防ぎきり、シーナはとうとう疲れ果てる。


「はあ……はあ……降参です、参りました!」

「お疲れさん、大分動きが良くなっていたぞ」

「ありがとうございます……はあ、はあ……」

「剣の稽古はここまで、少し休憩したら今度はみんなの得意武器での練習をしよう」


 休憩後、今度はみんなのそれぞれ得意武器の練習にあてようと声をかけると、村長が道場を訪ねてきた。


「おーーい!リッキーさんおるか!」

「村長か、どうしたんだ?」

「ちょっと大事な話があっての、それからケイトさんとイザベルさんもわしの家に来てくれんかの」

「私達も?まさか!」


 俺だけでなくわざわざケイトとイザベルも呼んだのはきっとあの話だな。


「シーナ、ジョーン、自主練習で頼む。俺達はこれから村長の家に行く」

「はい、いってらっしゃいませ」

「俺達は俺達でやってるからよ、まあ元々師匠の指導はないけどな」


 村長が俺だけでなくケイトやイザベルも呼んだ事から、ケイト達に関する話である事は明白である為、俺達3人は村長の家に赴き、村長宅で村長の話を聞く事にした。


「この間、リッキーさんに頼まれてケイトさん達の事を書いた文を領主様の屋敷に送ったら返事が来ての、ちょっと読んでくれるかの」

「ああ」


 村長から領主様の返事が書いてある文を渡されて俺はその場で読みあげる。


『リッキー殿、貴殿が新たに弟子として受け入れたキャスリン・ヴァイツ殿の事だが、彼女の話を直接聞く必要があると思うので近々使者をパルプ村に派遣しようと思っておる。断っておくが、彼女の父を投獄したのは国の方針であることから我らも公に探る事が難しい事は承知していただきたい。だがドラゴンを退治したリッキー殿の頼みを無下にはできないので可能な範囲で協力はさせてもらう事とする』


 文を読み上げ終えるとそれに対しケイトが反応をする。


「ふう、やっぱりあなたを頼って正解だったかも、村長さん使者の方がおいでになる日が分かったらまたお知らせください」

「もちろんじゃ」


 まずは本人からの聞き取りか。ケイトの話が信じてもらえるといいんだが。

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