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村での歓迎会

 シーナがジョーンと共に獲ってきた獲物である大型の魔物はとてもではないが俺達5人だけでは食べきれないと思い、急きょ村人にも肉を分け与える事とし、村をあげたケイトとイザベルの歓迎会を開く事になった。


「すまないな村長、突然準備に駆り出したりして」

「なあに、構いやせんよ、子供や若い衆はシーナちゃんの獲った獲物を今か今かと待っているからの」

「焼くのにも時間がかかるし、そこから更に切っていくからな」


 村の広場に急きょ、テーブル等を設置し、俺達は料理の準備をしていた。大きな肉を焼くのには少し時間がかかかるし、小さな魚を焼いてそれをシーナやジョーンが子供達に配っていた。


「はい、どうぞ」

「ありがとうシーナお姉ちゃん、ところで肉はまだ?」

「ごめんね、焼き終わってから切らないといけないし、でもちゃんとみんなにいきわたるから楽しみにしててね」

「わーーーい、早く早く!」


 子供達の相手をしながらシーナはケイト達に近づき、持っていた魚をケイト達に渡していた。


「はい、ケイトさんとイザベルさんもどうぞ」

「ありがとうシーナちゃん」

「あのシーナさん、このお魚は大丈夫ですよね?」

「イザベル、シーナちゃんになんて失礼な事を言うのよ?ダメな物をシーナちゃんが持ってくるわけないでしょう!」


 イザベルの心配に対してケイトが反発をすると更にイザベルが言葉を続ける。


「ケイトの口に入るものはしっかりと確かめる義務があります!それに私は御師様から食事の事も任されるようになったのでなおさらです!」

「それでもシーナちゃんは師匠がしっかり焼いたのを確認したんだし心配はないでしょう」

「まあまあ、落ち着いてくださいお2人共、イザベルさん心配ならまずこちらを食べてください」

「分かりました、ん?美味しいですし、身体にも問題なさそうですね」


 イザベルがシーナからの魚を食べて安心しているとケイトも続けて食べる。


「うん?美味しいわ、さすがはシーナちゃんが獲ってくれた魚ね」

「ありがとうございます、もうすぐお肉も焼けますし、楽しみにしてくださいね」

「ええ、楽しみにしているわ」


 シーナの言うようにそろそろ肉が焼き上がりそうなので、火を止めて俺は魔物をくいから外し、解体を行う。


 その後食べられる部位をしっかりと切り分けて、村人に配るようシーナとジョーンに言った。


「それじゃあ順番に配って行ってくれ」

「はい」

「おお」


 とりあえず全員に肉は行き渡ったし、他の料理も行き渡ったな。さあ歓迎会の始まりだ!

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