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初日の見学

 村長達にケイト達の事情を話し、村長もケイト達の境遇を知り、協力を得る事ができた。


「それでは失礼します、これからお世話になりますのでまたよろしくお願いします」

「困った事があったらまた相談に来てくれたらええ、あんたらの頼みを聞く代わりというわけではないんだが、少し頼みごとを聞いてもらっても良いか?」

「何でしょうか?」

「もうすぐこの村で祭りがあるんじゃ、そこであんたらがお得意の踊りや演奏を余興として披露してもらってもいいか?」


 そういえばもうすぐそんな時期だったな、街から美味しいものを取り寄せて振舞うと言うし、シーナやジョーンが村ではなかなか食べられない物が来るという事で喜んでいたな。


「はい、私達でよければ!いいでしょうイザベル?」

「もちろんです、村人にはお世話になるのですから、私達にできる事でしたらご披露しましょう」

「おお、それはみんな喜ぶわい」


 ケイト達が村長の頼みを聞いてくれた事を聞いて、俺はその場をあとにする事を村長に告げた。


「それじゃあありがとう村長、俺達はこれで失礼する」

「おお、それじゃあな」


 村長の家をあとにし、ケイト達を俺の道場に案内した。


「ここが俺の道場で、これから2人も住むところだ」

「これがあなたの道場、ここで私達修行するのね」

「新しい生活が始まるのですね」

「ああ、おーーーい、シーナ、ジョーン、帰ったぞ!それからケイト達も一緒だ」


 俺の呼びかけにシーナとジョーンが反応し、入り口まで移動してくるとケイトがシーナに駆け寄っていく。


「シーナちゃーーーん!久しぶりね!会いたかったわ!」

「お、お久しぶりですケイトさん、あのお母さんは大丈夫でしたか?ここに住む事を報告したんですよね」

「大丈夫よ、私の母の事まで心配してくれて優しいのね、ありがとう」


 ケイトがシーナとの再会で感激しているとイザベルはジョーンに声をかけていた。


「お久しぶりです、今日からお世話になるのでよろしくお願いします」

「おお、お前達も剣技の修行をするんだよな。師匠は結構厳しい修行をするから覚悟しとけよ」

「おい、脅かすなよジョーン、俺はあくまで徐々に強度を上げていく方針だからな」


 とりあえずジョーンが変な脅かしをするから釘をさすと、俺はケイト達に声をかける。


「まあ剣の修行だがとりあえず今日は2人共疲れているのもあるし、初日は見学をしてくれ」

「分かったわ」

「勉強させていただきます」


 まずは2人に実際にどんな稽古をしているのか見てもらわないとな。

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