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帰る途中で

ケイトとイザベルに領主様の調査結果が早く届く配慮として俺達の過ごす村に住んでもらい、そこで剣の修行を受けてもらうという提案がシーナから出て、ケイト達も受け入れ、一度、教会と母への報告の為に俺達と別れた。


 そして俺達は自分達の村に戻り、ケイト達の到着を数日待った。その間俺は街でザックさんに会い、マジックゴーレムの眼を渡していた。


「ザックさん、これがこの間討伐したマジックゴーレムの眼だ、あれ以来夜行性の魔物が出ていないし、これで依頼は達成だな」

「おお、すごいな!でかい魔物とは聞いていたがまさかマジックゴーレムとはな」

「俺も驚いているよ、確かあの魔物はダンジョンとかにしか住んでいないはずだったからな」

「まあ何にしても故郷の村を守ってくれてありがとよ、これが報酬だ受け取ってくれ」


 マジックゴーレムを討伐した報酬をザックさんより受け取った俺はザックさんに礼の言葉を告げた。


「ありがとう、また何かあったら言ってくれ」

「へへ、実はな村長から文が来てな、たまには戻って来いと小言かと思えば、俺がリッキーさんに依頼したおかげで助かったぞって礼も書いていた、全くどっちかにしろっつーの」

「はは、だけどザックさんの依頼がなければ、もしかしたらあの村は無くなっていたかもしれないからな」

「まあ、感謝の部分は素直に受け取るとするよ、そうでないと頑張ってくれたあんたらに悪いからな」


 村長もなんだかんだ商売の為に出ていっても村を気に掛けるザックさんの事を思っているんだな。


 そう思った俺は報酬を受け取り、村に戻る事とした。シーナとジョーンにも報酬を分配しないとな。あの2人も良くやってくれたしな。


 そして村に戻る途中で俺は見知った顔を目にしてその人物に声をかけた。


「あ!ケイト!イザベル!」

「リッキー⁉どうしたの?」

「リッキー様⁉村においでではなかったのですか?」


 俺が目にしたのはケイトとイザベルであり、2人の声をかけられると俺は返事をする。


「2人共、どうしてここに?まさか俺の村に向かおうとしてたのか?」

「そうよ、ただ道に迷って方向が分からなくなったの」

「どうしようかと思っていましたがリッキー様がいらしてくれて助かりました」


 そういう事だったのか、偶然俺は道に迷った2人を助けることになり、一緒に村に向かう事にした。


「それじゃあ俺と一緒に行こう、今から帰るところだったし」

「お言葉に甘えるわ、ところで今までどこに行ってたの」

「ああ、それはな……」


 俺は歩きながら話して、ケイト達と一緒に村に戻る事にした。

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