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退治後の処理

 俺とエルフのシーナの2人でドラゴンを倒したが、領主軍はたった2人で魔物を倒した事実に戸惑っている中、変に名前が伝わる事を恐れた俺は領主軍にもドラゴン退治の手柄を担ってもらう事として隊長さんはその話を了承してくれたようだ。


「では君の言うように我々もドラゴン討伐に関わった事にしてもらおう」

「ありがとうございます、助かりました」

「まずはどのような経緯でドラゴンを退治したか話してくれ、我々が加わっていた事にするにしても君達がどのような事をしたかは知る必要がるからな」

「はい……実は……」


 とりあえず俺はシーナと一緒にどうやってドラゴンを倒したかの説明を行い、話の途中で俺のジャンプ力や剣での一撃に軍の人達は驚きの表情を見せた。


「な!何だって?本当にその剣でドラゴンを倒したのかね!」

「え?あ、ああ、はい」

「君、それ程の腕前があるのならば冒険者にでもなれば稼げるのではないのかね」

「え?ああ、で、でも剣だけだと、魔法とかしか効かない魔物と戦えないかなあなんて……」


 どうにかごまかしたが、そもそも俺は冒険者を辞めてここにいるわけだしな。また冒険者に戻るなんてごめんだ。


「まあ良い、君の話を元に我々もどうしたかは考えておくが、もう1度確認するが本当に君達の名は出さないのだな?」

「はい、それでお願いします」

「もう帰って構わん、後日報酬を君の住んでいる村に届けるが、そちらのエルフの少女はどうすればよい?」

「あ!彼女ですか、どうするシーナ?」


 シーナは旅のエルフだし、どうやって報酬を受け取るかの確認をシーナにするとシーナからの返答は意外なものであった。


「それじゃあしばらくこちらのリッキー様の住んでいらっしゃる村でお世話になります。報酬を受け取ってからまたその先は考えます」

「だそうです」

「分かった、それじゃあ君達は帰っても構わん、ドラゴンの死体はこちらで処理をしておく」

「ありがとうございます」

「それじゃあ失礼します」


 そう言って俺とシーナはドラゴンの死体処理を軍の人達に任せてその場をあとにする。


「ありがとうシーナ、君の手伝いのおかげでどうにかドラゴンを倒せたよ」

「いえ、っていうかあれだけ強ければ私がいなくてもリッキー様1人で倒せたのでは」

「物理攻撃が効く相手だったからな」

「うーん、それでもドラゴンは普通は大変ですよ……」


 俺だって分かっているつもりだが剣だけではどうにもできない相手とも戦ってきた身としては剣が効くだけでも倒しやすいと思ってしまうんだよな。

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