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案を受け入れると

シーナからケイト達を陥れた犯人を安全に探す方法がないかと尋ねられた俺は、領主様との繋がりをケイト達に話し、事情を話せば協力を得られる可能性があるかもしれないと話すが、俺達にまで迷惑がかかる事を危惧してケイトは提案を受け入れられないでいた。


 そんな中シーナがケイト達の危険を見過ごせないと言い放つ。


「一緒に戦って、ここまで事情を知ってしまった以上、私にはケイトさん達を見過ごす事はできないんです、きっと師匠もそう思ったから、あのような提案をしてくれたんです」

「シーナちゃん、ありがとう、だけどシーナちゃん達にまで迷惑は……」

「大丈夫です!領主様の遣いのユウさんって言う人はなんていうか仕事ができる人って感じですし、それにいざとなれば師匠もいますよ!ドラゴンやゴーレムを倒すくらい強いんですから!」


 おい!いくらなんでも国家がその気になって冒険者でも差し向けたらいくら俺でもどうにもできないぞ!だけど、シーナの言葉でケイトもどこか心が揺らいでいる。


「でも本当に良いの?私達があなた達を頼って?」

「師匠がこうおっしゃっていますし、私は良いと思いますよ、それにケイトさん達はお金を稼ぐためかもしれないけど、他に苦しんでいる人達の為にも踊り子や魔物退治をしているんですから、きっと良い人だと思います」

「ありがとうシーナちゃん……」


 シーナに礼の言葉を述べたケイトは俺に近づいて、俺に返答をする。


「もう一度確認させて、本当に私達に協力してくれるの?」

「まあ、俺はあくまで紹介するにすぎないし、実際の調査は領主様側でやる事にはなるけどな」

「そうだとしてもあなたは私達にこのような形で提案してくれたわ、その人と話させてくれる?私達の事?」

「提案受けてくれるんだな、分かった、俺からまずは君達の事を話してみるよ」


 ケイトが俺の提案を受け入れてくれ、その事をイザベルにも確認する。


「イザベル、いいわよね?」

「私はお嬢様に付き従うまでです、それに私もこの方達は信頼できると思います」

「師匠!ケイトさん達が師匠を頼りにしてくれましたよ、良かったですね」

「ああ、あとはしっかりと調査されるのを祈るわけだが」


 ケイト達が俺の提案を受け入れてくれて、どうにか話に一段落つきそうなときにジョーンが口を挟む。


「とりあえず話はまとまったようだが、調査結果とかの連絡はどう取るつもりなんだ?」

「そうか、ケイト達は踊り子として旅をしているしな」

「時々は教会に戻っているし、そこに一報いれてくれればいいわ」

「ですが私達がその報を受けるまでにも時間が空きそうですしね」

「じゃあケイトさん達も私達の村に住んで剣の修行をしませんか?」


 おい、まさかの修行勧誘か?っていうか何勝手に言ってんの?

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