表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

59/106

ひとっ走りで

 俺達が巨大な魔物との戦い方について話していると、突如シーナからイザベルの演奏が聞こえたという知らせがあり、俺達は今回の討伐対象の魔物がケイト達の方に現れたと確信した。


「師匠!ケイトさんとイザベルさんのところに魔物が現れたんでしょう、助けに行きましょう!」

「分かった、いくぞ!」

「はい!」


 とりあえずシーナの言うように俺達はケイト達を助けに行く事とした、そして念の為にジョーンには別の指示を出す。


「ジョーン、俺とシーナは走ってケイト達のいる村に向かう!ジョーンは念の為、後方を警戒しながらゆっくりと来てくれ!」

「魔物は1体じゃねえのか⁉」

「念の為だ、仲間がいないとも限らないし、目撃情報も1体とは限らないからな、特徴が薄くて」

「分かった、だがこの辺りが安全だと判断したら俺もダッシュで駆け付けるぜ」


 こうやって進行予測ルートを分けたのはこういう事態にも対処する為であるからな。


「それじゃあ頼むぞ、ジョーン!いくぞシーナ!」

「はい!」


 ジョーンに後方の警戒を任せ、俺とシーナは走ってケイト達がいる村へと駆け付けた。


「シーナ、あれからイザベルの演奏は?」

「ありません、もう戦闘に入っているのかも」

「頼む!どうか無事でいてくれ!」


 ケイト達と村人の無事を祈りながら俺達は走っていき、そしてようやく大きな魔物を目にする。


「師匠、あれ、あれが今回の魔物ですね」

「あれは今回の……な!ゴーレム!それもあの色、マジックゴーレムだ!」

「マジックゴーレム⁉何ですかそれは」

「ものすごい魔法耐性の高いゴーレムなんだ、冒険者でも滅多にお目にかかれない魔物だ」


 そしてあの魔物はほとんどがダンジョンにこもっていて、外ではさらに滅多に見れない魔物のはずなのにどうして?


 まずいな、確かケイトは魔法が得意はずだし、苦戦しているはずだ。ん?水をあいつにぶつけている?もしかしてケイトの魔法か?


「師匠、あそこ!あそこにケイトさんとイザベルさんがいます」

「本当だ、おーーーい2人共無事か⁉」

「リッキーー⁉シーナちゃんも⁉聞いてよあいつ、魔法が効かないのよ」

「それだけではありません、ゴーレムの類なだけあって、防御力も高くて私のチャクラムも弾かれてしまいます」


 やっぱりそうか、そうなると奴を破壊する方法は……仕方ない、あれを使うか!


「みんな、奴はマジックゴーレムといって、魔法耐性が高く、防御力も高いんだ」

「そんな奴どうやって倒すのよ?」

「俺の奥義なら破壊できる、だがみんなの協力も必要だ」


 奥義しかない、だがそれでも倒せる保証はないからみんなの協力は必要だ!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ