表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

51/103

身体で止めろ!

 イザベルがチャクラムと遠隔スキルの併せ技でジョーンを釘づけにしている中、ついにケイトが俺に対して一騎打ちを挑んできた。


 木剣で攻撃するも、全ての攻撃はケイトにかわされてしまう。確かに動きこそ速いが、決して俺が捉えられない速さではない。何かスキルを使用しているのか?


「あなたもあの男も一撃の威力は私達より強力そうだけど、それを封じられてしまえばさすがに勝ち目はないでしょう」

「……、確かにな、だがそれは裏を返せば俺とジョーンがこの状況を切り抜ければ一瞬で俺達の勝ちという事になるぞ」

「ふふふ、そうね、でも実際あの男はイザベルに翻弄されているし、あなただって私を捉えきれていないじゃない」


 そうだケイトの言うようにいまだ俺達にはこの2人を突破できるきっかけすらつかめていない。もし俺達のうちどっちかが戦闘が続行できなくなればこの模擬戦は負けだ。


「ああ、師匠、ジョーンさん……」

「何だ、何だだらしねえな、この村を出たザックはあんな奴らに依頼したのか、見る目ねえよな」

「ううう……師匠!ジョーンさん!お2人のお力はそんなものじゃないはずです!なんていうかお2人らしくないですよ!」


 2人らしくないか、そりゃそうだ、ジョーンは自慢の槍術や怪力を封じられているし、俺はというとやっぱり剣技以外とりえがない事を痛感させられた。それを封じられればポンコツ同然だからな。ん?待てよ、シーナが見た俺らしさってソードザブレイキングで魔物を一瞬で倒した事か?いや、あの技が人間相手にはいくら木剣でも禁じ手なのは分かっているはずだ、そうすると……これか!


「ジョーン!」

「何だ⁉」

「ジョーン、このままじゃあらちが明かない、もう思い切った戦い方でいいだろう!」

「おいおい、投げやりなアドバイスだな、じゃあもう好きにやらせてもらうぞ」


 ジョーン、吹っ切れたか、まあ俺がごちゃごちゃ言うより、槍での戦い方はあいつが熟知しているし任せるか。


「おい!ねえちゃん、そのチャクラムで死んだりすることはねえよな?」

「刃はついてませんし、一応木製ですのでね」

「それを聞いて安心したぜ、うおおおおお!」

「正気ですか?死なないとはいえ、受ければもだえるというのに!」


 無謀に突っ込んできたように感じたイザベルはチャクラムをジョーンに投げつけるが、ジョーンは槍では受けずに左腕で受け、チャクラムはその場に落ちる!


「うそ!強化スキルも施したというのに」

「いてて!左手は動かしにくいが右手だけで十分だぜ!」


 どうやら生き物に命中すると遠隔スキルは無効化する為、再発動が必要なようだな、だけどその暇はなくジョーンに槍を突き付けられイザベルはその場から動けなくなったか。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ