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魔物狩りの仕事

 今日は魔物狩りの仕事が入っていて、それにジョーンも同行させるつもりだ、今回の狩りの場所を確認した俺はシーナとジョーンにもその場所を伝える。


「いいか、今日はここにいるビッグアントを狩る事になっているからな」

「はい、任せてください」

「おっと、今日はこの俺の腕前を見せるんだからな、シーナはおとなしくしててくれ」


 ジョーンは張り切っているが、これは俺が受けた仕事だし、シーナとジョーンは手伝いで同行させているだけだからな、そこはしっかり言わないと。


「ジョーン、確かにお前やシーナは同行させたけど、これはあくまで俺への依頼だからな、戦闘の際は俺の指示に従ってもらうし、シーナだって戦ってもらう」

「分かってるって、ただ俺がいればシーナはもちろんあんたの出番もないかもな」

「そうか、それじゃあ今日はお前がどこまでできるか見極めさせてもらうぞ」

「ふっ、見ていろよ」


 俺の言葉にジョーンは張り切り、そそくさと動き出すが、シーナは不安そうに俺に対して声をかける。


「いいんですか、ジョーンさん、師匠に負けたし、いきなり任せて大丈夫なんですか?」

「シーナ、ジョーンは他の武器が極端に苦手なだけで、こと槍においては相当な達人だ、人間でこの俺にソード・ザ・ブレイキングを使わせた奴はあいつで2人目だからな」

「2人目、まさか1人目というのは……」

「さ、そろそろ出発するぞ、あいつ1人にやらせるとどこまでするか分からん」


 そう、ジョーン以前に人間で俺の剣の奥義であるソード・ザ・ブレイキングを使わせたのは勇者マルスだ。実戦訓練の際に使う事になったが、勇者の剣をさすがに破壊する事は無理だったな。


 本当に剣の腕なら誰にも負けない自信があったのにな、まあ今の生活も気に入っているし、ジョーンもシーナ同様鍛えがいもありそうだしな。


 そう考えている内に俺達はビッグアントの巣の付近まで接近していた。


「ここがビッグアントの巣か」

「最近、大量発生するようになったし、この辺りからビッグアントを討伐して近くの作物に被害が出ないようにして欲しいとの事だ」

「どうします、巣をに入っていきますか?」

「いや、下手に巣を刺激すると見境なく周辺を襲いかねん、数匹ずつ巣からでたタイミングを狙うんだ」

「お、早速巣からおいでなすったぜ」

「出たか、だが奴らがある程度巣から離れてから討つぞ、仲間を大量に呼ばれかねんからな」

「おう、まずあいつらは俺にやらせてくれ」


 まずはジョーンにあいつらを任せてみるか。

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