魔物退治
シーナとイザベルが現在稽古をしており、いよいよ決着かと思われた矢先、思わぬ事が起きようとした。まずそれを最初に感じ取ったのはケイトであった。
「シーナちゃん、イザベル、稽古を止めて!ダンジョンから音がしてきたわ」
「本当です、音がします」
「いよいよ魔物が来るのですね、こちらが稽古をした矢先に来るとは」
おいおい、シーナ達が稽古を始めた途端にまさかの魔物登場とはな、まあ本来こっちをやってもらうつもりだったし、そろそろ始めてもらうか。
「来るぞ!全員構えろ!」
ジョーンがそう叫ぶと全員が得意の武器を構えて魔物の到着を待っており、とうとうその魔物はダンジョンから飛び出してきた。
「来たな」
「皆さん、さっさとこの魔物を倒してしまいましょう」
「ええ、いくわよ!」
「それでは参ります」
ダンジョンから飛び出した魔物は数もそれなりにいたが、剣の修行と得意武器の腕をさらに磨いた弟子たちにとっては大した敵でなく、魔物の撃退に成功した。
「よっしゃー!なんだよ大したことない魔物だな」
「だけど、これは一部らしいし、もしかしたらまだ出てくるかも」
「稽古をしている場合じゃなかったですね」
「ええ、だからやはり警戒を怠ってはいけませんね」
時々だがダンジョンから魔物が飛び出すことがある。ほとんどの冒険者はダンジョン内にあるお宝とかが欲しくてこの手の討伐を引き受ける事は少ないが、冒険者がダンジョンに来てくれるから、それまで魔物の被害を村に出さない事も大事だからな。
それから3日間、シーナ達は特に大した苦戦をすることもなく、冒険者が到着した為、ダンジョン攻略を冒険者に任せて村へと戻っていった。
「ふう、どうにか終わりましたね」
「だが、魔物自体は大したことなかったな、これじゃあ道場で素振りでもしていたほうがよっぽど修行になるぜ」
「だけど、村の人にも被害は出なかったし、これで良かったんじゃないかしら」
「ええ、私もそう思います、稽古で隙をみすみす作ったのは正直どこか慢心していたと恥じ入ります」
いや、そんな事ないぞ、もし稽古に夢中で気づかない場合に備えて全員がいる状況でしか実戦訓練しかしないのはちゃんと考えていたと思うぞ。悔しいのはこれを褒めてあげられない事だな。まあ目的は果たしたし、ちゃんと報酬を受け取って帰って来てくれよな。




