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修行と見張り

 村の近くのダンジョンを見張る中、冒険者が到着したら交代する手はずになってはいるが、その際にもし一度も魔物がダンジョンより飛び出さなかった場合、修行になるかと不安に弟子達がなる中、イザベルの案で4人で見張る時間帯は交代で模擬戦を行い、組み合わせを次々へと変えていくのはどうかという提案がされた。


 すごいな、魔物と戦って実戦経験を積ませることしか俺は考えていなかったが、魔物がダンジョンから出なくても自分達で強くなろうとする方法を考えるとは!今度イザベルに修行の稽古メニューを考えてもらおうかな。


「それじゃあ早速ですが、まずは言い出した私と、そうですね……シーナさんお願いできますか?」

「私ですか?イザベルさんならケイトさんと模擬戦を最初にすると思ったんですけど」

「シーナさんは身体が動かせない事を不安に感じていたようですしね、それにケイトとは昔から一緒に訓練をしていましたから、いろんな人としておいたほうが良いと思いましてね」

「私の事を気遣って……それならお相手します!」


 シーナの奴、ここにきて気合が入っているな。やっぱり訓練ができないことが少し不安だったんだな。たまたまイザベルが機転を利かせてくれたから良かったけど、逆に申し訳ないことをしたかもしれないな。


「それじゃあ俺とケイトはお前らが終わった後にするのか?」

「最初がジョーンか、攻撃をまともに受けないように気を付けないと、あ、でもイザベル、シーナちゃんにケガをさせたら承知しないわよ」

「できる限り注意はしますが、実戦訓練なので想定外の事態も起きる事は念頭に置いてください」

「だけど魔物がダンジョンから出てくるかもしれねえし、ケガは気を付けてくれよ」


 そうだな、訓練に熱心なのはいいが、ケガには注意してほしい。魔物にも備えなくちゃいけないんだしな。


「はい、それじゃあシーナさん始めましょうか」

「はい!よろしくお願いします」

「それでシーナさん、稽古は剣だけにしましょうか?それとも互いに得意武器もありにしますか?」

「そうですね、それじゃあ剣だけの稽古にしましょうか」


 どうやらシーナとイザベルの稽古は剣での実戦形式の訓練になりそうだ。


「では参ります!シーナさん!」

「お願いします!イザベルさん!」


 ついに俺も考えていなかった見張りながらの剣の修行が開始された。一体、この討伐依頼はどうなっていくんだ?

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