ダンジョンを見張り
シーナ達は魔物討伐の依頼を受けて3日間、冒険者が到着するまで魔物を村に入れないようにする為に作戦を立てる話し合いをしていた。
どう立ち振る舞うかの作戦をイザベルが話していた。
「皆様、とにかく私達は村に魔物を近づけないことが重要です、ダンジョンの動きを見張るのがまずは絶対ですね」
「それは3日間通しで見張るって事でいいんだな?」
「そうですね、ですが夜は交代で見張りましょう、この村の宿に数刻ごとに入退出を繰り返して大丈夫かの許可はもらいますが」
「そうだな、それじゃあ早速宿への許可とダンジョンの動きを見張りに行こうぜ」
簡単な話し合いが終わるとシーナ達はまず宿に数刻ごとの入退出の繰り返しが大丈夫かの許可をもらいに行った。
「あの私達魔物討伐の依頼を受けてきたのでこちらの宿に泊まって3日間滞在したいのですが」
「魔物討伐ですか?もちろんそれは大歓迎です」
「それから夜もダンジョンの見張りが必要かと思いますので、数刻ごとに入退出を繰り返しても大丈夫でしょうか?」
「ああ、もちろん構いませんよ、ただ宿内ではお静かにお願いします」
とりあえず許可はとれたそうだ、許可がとれたと分かるとジョーンが全員に呼びかけていた。
「それじゃあ早速行こうぜ、今こうしている間にも魔物が動いているかもしれねえからな」
「そうですね、それで行きましょうか」
「行きましょうイザベラ」
「はい」
とりあえず全員ダンジョンに向かうようだな。俺もばれないようにこっそりついていきたいが、あの近くは隠れる場所が少ないし、とりあえず村で待機しておくか、状況が変わったらまた俺も動くとしよう。
とりあえず俺はシーナ達がダンジョンの動きを見張りに行っているのを確認し、村でみんなの帰りを待つ事にした。状況が変われば俺がどうするかも変わるしな。
しばらく村にいると誰か帰ってくるのが見えた、あれはジョーンとケイトか?どうしたんだろう?やけに落ち着いているが、そうか!もうすぐ夕食の時間だから交代で休むことにしたんだな。
「ふう、本当はシーナちゃんと一緒に食べたかったのに」
「文句を言うな、ある程度組み合わせもばらつかせねえと、俺達は同じ師匠のもとで同じ剣技を習ってはいるが、それ以外の得意事はばらばらだからな」
「そうね、次の見張りはシーナちゃんと一緒に見張るわ」
とりあえずまだ大きな事はなさそうだな。良かった。




