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D、計画通りの道を行く
「ならここでお別れですね」
「あ?」
最年長者である自分に従うのが当たり前だと考えていたのだろう。
明らかに不機嫌になったタイチョーがハッチをにらみつけた。
「オレにそんな口をきいて・・・」
「連れてく、って話しでしたよね?」
どうせ手は出してこない。
口だけなのがタイチョーが漢字にならない理由でもあるのだ。
「にーちゃん・・・」
「・・・」
それでもターちゃんやサンの顔が曇る。
口出しはしないもののコウも「だからいやだったのよ」と顔に書き始めた。
「ならこういうのはどうだ? 今回はオレの顔を立てる。次はお前の・・・」
「嫌です」
一歩引くようでぜんぜんゆずっていない。
「オレも連れてけ、でしたよね? 黙って後ろを歩くか、もう別行動にしてください」
近道するなら自分で行けよ、と突き放すとタイチョーの顔が真っ赤になった。
「けっ! 後悔してもしらねーからな!」
「なっ!」
大股でずんずん進むタイチョーだったが。
さんざん苦労した挙げ句。
キーアイテムがないせいで彼は宝物を手にできないのだった。
P、タッピーが現れた! に進む。