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P、タッピーが現れた!
ガランガランと小うるさい秘密兵器を持ち上げるのはスキを見てターちゃんが使うのを防ぐため。
サンも残念そうな顔をしているあたり、狙いはターちゃんと同じだったようだ。
めっ! とするサンをお姉ちゃんだな、と想いつつ、ハッチは車や滑りやすそうなところを油断なくチェックする。
北国の雪道は油断できない危険がいっぱいなのだ。
「あっ。タッピーだ!」
こんな具合に。
タッピーは玉ねぎを擬人化? したご当地キャラであり、街角で立っているそのボディには砂、というか砂利が入った袋が搭載されている。
プラスチック製の体が風に飛ばされない為、ではないのは、ここら辺の住人には常識である。
「ねぇ・・・」
さて、どうする?
G、袋を持っていく。
H、止めとく。