表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
15/18

N、もうここには用はない。帰る。

「うぉい!」

 橇を置くや否やまた乗り込んだ年少組に、思わずハッチは突っ込みを入れた。


「あーあ。置いちゃうから」

 相変わらずコウは橇を引く気は無いようだ。


 それどころか妹にパ○の実を持たせて橇の重さを増やしている。

 ・・・いや、ほんの数十グラムだが。


「この風んなか持つのもダリいだろ・・・」

 人目さえなければ笠のようにかぶるのが一番楽ではあったろう。

 ・・・新装開店したお店のまわりには人目がたえないが。


「仕方ねー。落ちんなよ!」

「きゃーっ!」×2。

「ちょっと、走んないでよ!」


 ハッチの全力疾走はそう長く続かなかった。


 途中、コウに申し込んだ引手交代のじゃんけんは全敗だった。


「や、やっとついた・・・」


 冒険は終わった。


 雪にぬれた宝箱はぐしゃぐしゃだったが、中身は無事だった。

 そして無理をしたハッチの腰には魔女の一撃が加えられた。


 彼は思い出す、ぎっくり腰になるたびに。


 キャッキャと喜ぶ弟たちと、寝てる口に押し込まれたチョコレート菓子の味を。


 にあ、ハッピーエンド。



 旅立ちに戻る。

 星を塗って(任意)読むのを終える。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ