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お色気要員の負けヒロインを何としても幸せにする話  作者: 湯島二雨
第13章…泊まり込みで働く

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ホテルに泊まる④

 エアホッケーか……俺はやったことねぇな。

前世の高校時代の修学旅行で、同じ班の男子たちがエアホッケーで遊んでたが、俺は仲間に入れてもらえなかった思い出が蘇る。


柚希はエアホッケーを見て瞳を輝かせていた。俺と違って友達といっぱい遊んだ経験いっぱいありそうだもんな柚希は。



「ちょっとやってみたいけど……柊斗が明日もバイトだから早めに休むために部屋に戻ろっか」


「おいおい、やりたいならやろうぜ。まだまだ時間はたっぷりあるしさ。俺の疲れとかは気にするな」


「ホント!? じゃちょっとだけ遊ぼう」


「ああ」



前世の悲しい想い出なんか、柚希との楽しい想い出で上書きすればいいだけの話。

あっちの初体験だけじゃなくエアホッケーの初体験も柚希に相手してもらえるんだからむしろ前世で仲間外れにされてたのはラッキーと言える。



 というわけで俺と柚希はエアホッケーで対戦してみることにした。

やったことはないが、柊斗の知識を辿ってルールはある程度わかる。手に持っているのはマレット、盤上にある円盤がパック。

マレットを使ってパックを打ち合い、相手のゴールに入れれば得点だな。よし、大丈夫、このくらいちゃんと理解できる。


そう、向こうにある柚希が守るゴールに入れれば得点……



「……!!!!!!」



ゴールの上に、柚希のたわわな乳が……すごくちょうどいい位置に柚希の胸が……

浴衣の間にチラリと見える谷間……すごいボリューム……ちょっとしたことで零れそうだ。


あれは反則すぎる。胸が気になりすぎてゴールに集中できない。



「私、すごく運動オンチだけどエアホッケーならできそうな気がする! よーし、頑張るぞー!」


柚希の胸に乱されまくって集中できていない俺とは対照的に、柚希はワクワクしながら集中した表情をしている。

集中力の違いがあまりにもハッキリ出ている……まずい、俺負けるかも……


まあ、これは軽い遊びだし、負けても仕方ないよな。だって柚希のおっぱいに勝てるわけないし。



 プラスチックのパックがスーッと柚希の前に出てきた。


「私が先に打ってもいい?」


「もちろん」


最初は柚希がサーブ権を得た。柚希の攻撃が、俺の方に向かってくると思うと、やっぱり興奮を自覚せざるを得なかった。



「えいっ!」


柚希はシュートを打った。気合いが入った声も可愛い。



たゆんっ


……!!!!!!

シュートを打った時に胸が揺れる……! ダメだやっぱり集中できない。盤上を走るパックより柚希の谷間に視線が行ってしまう。



カンッ!


パックは壁面にぶつかる。


カンッ!


パックはまた壁面にぶつかる。

カン、カンッと何度もぶつかってなかなか俺の方にパックが来ない。



スーッ……ピタッ


パックは俺の目の前で止まった。

俺のゴールまで届かなかった。


柚希の揺れる胸に釘付けになってスキだらけだった俺だが、柚希のシュートが失敗に終わって助かった。



「ああっ、失敗しちゃった……」


悔しそうにする柚希も可愛い。今度は俺がシュートを打つ番だ。



手加減して、できる限り無心になるようにしながらそーっとシュートを打つ。ゆっくりとした動きで柚希のゴールへ向かっていく。


「おりゃっ!」


来たパックを打ち返そうと、柚希は腕を振る。



―――スカッ!


「ああっ!?」


しかし空振り。



ガチャンッ!


「あ~っ……」



柚希のゴールに、俺の打ったシュートが入った。

俺の得点。1-0になった。



「先に点取られちゃった、悔しい~! 私だって反撃しちゃうぞ!」


悔しがってリベンジを誓い闘志を燃やす柚希も可愛すぎる。



「うりゃっ!」


柚希はさっきよりも力を入れて強いシュートを打った。



ガンッ!


パックは壁面に強くぶつかって弾け飛ぶように宙を舞った。

これは場外、クラッシュだな。残念ながら今回も柚希のシュートは失敗に終わってしまった。



ヒュー……


なんか弾け飛んだパックが宙を舞っている時間長いな。スローモーションに感じる。



―――スポッ


「ひゃっ……!」


「!?!?!?」



場外のパックは、柚希の胸の谷間にむぎゅっと挟まった。


いやなんでだよ! そうはならんやろ! どんなミラクルだよ!!

飛んだ位置や角度があまりにも柚希の谷間にドンピシャすぎて神のイタズラを確信した。



「よいしょ……」


むぎゅっ


「!!!!!!」



パックが床に落ちないように、柚希は下から乳房を支えてパックをしっかり挟んだ。


いや、ちょ……これ完全にアレじゃん。

心が穢れきった俺にはアレを挟むプレイにしか見えない。円盤状のモノだからまだよかったけどもし棒状のモノだったら俺は即逝ってた。

とはいえ円盤でも俺をぶっ殺すには十分すぎる破壊力。かつてない速度で性癖の電撃が股間に突き刺さった。


エアホッケーの台で下半身が隠れていてよかった。今は誰にも見せられない下半身をしてるからな。

しかし下半身がこれでは激しい動きがしづらい。これはマズイ。



 柚希のシュートはクラッシュしたので次は俺のサーブからだ。


…………

ついさっきまで柚希の谷間に挟まっていたパックが、今俺の手に……

間接的に柚希の胸に挟まれてるようなものじゃないか。集中力なさすぎてそういうことしか考えられない。


ダメだ、とことん情欲が煽られまくって仕方ない。

そーっと手加減してサーブを打とうとしたのだが、ムラムラして変な力が入ってしまい、無駄に強いシュートが壁面に当たって柚希のゴールを襲う。


柚希はそんなシュートにも対応しようと素早く動く。



―――グイッ


ポロンッ



「―――ッ!!!!!!」



一体何が起きたのか、俺の脳が全く追いつかなかった。

脳の理解力が追いついた時には、柚希の片乳……左乳がポロンと零れ出ていた。


エアホッケーの台によくわからない出っ張りがあって、それに柚希の浴衣が引っかかり、グイッと強く引っ張られて片乳がポロリしてしまった。


柚希は今ノーブラだった。浴衣だし湯上がりだしノーブラでもおかしくないがとにかくノーブラだった。何の支えもなく、柔らかさを強調するようにぷるんと揺れた。

乳が揺れるのとほぼ同時に、ガチャンとパックがゴールに入る音が無情に響いた。

俺の得点だが、それを認識する余裕などどこにもなかった。



「ッ……!? きゃっ……!」


片乳が露わになっていることに気づいた柚希は頬を真っ赤にして慌ててすごい速さで胸を隠して浴衣を直すが、もうすでに俺の目に焼きついてしまった。



本日二度目のポロリに俺が耐えられるわけもなく、またしても鼻血を噴いて失神した。エアホッケーの試合中なのに。



「わーっ、柊斗ーっ!!!!!!」



失神する瞬間、柚希の心配する声が聞こえてきて申し訳なかった。


この世界の仕様で柚希は何度もお色気展開を創り出す。俺はその度に惨敗する。その繰り返し。今日だけでも2回目。いくら水着初お披露目の記念すべき日とはいっても飛ばしすぎやりすぎだ。

本当に毎回心配かけて進歩のない俺……しかしやっぱり柚希のお色気に慣れるなんて絶対無理だ。慣れるために頑張ろうと思ったがほとんど無意味、そう確信させるには十分すぎた。


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