俺の過去
「う〜ん…」
「何をそんなに悩んでいるか…だって?」
そりゃもちろん
「なにをしたいかにきまってるじゃないか…」
君にはわからないだろう…きっと絶対伝わらない
なぜなら
「俺の『過去』を知らないから」
仕方ない…
「君にだけ教えよう俺のいや『僕』の『過去』をね」
ちょうど3年くらい前だ…幽哉と狂魅がおr…僕とトラブルがあったのは…
「双妖。今日一緒に遊ばない?」
「ん…狂魅か、う〜んと、今日は…何もない…あっ!ご、ごめん今日イベントやるから先に帰るぞ?」
「え、あ…そっ、そっか…バイバイまたね明日。」
「うん。また明日!」
教室を飛び出し、全力で走ろうとしたその時…
「よっ!双妖!今日暇?」
「あ、え、おっととあぶねっ。ううん暇じゃないイベやらないと行けないからさ。」
狂魅にも言ったことを幽哉にも伝える
「ふ〜ん、そっ、じゃあな!」
あれ?呼び止めないんだ…
「おっ、おう。じゃっ、じゃあな」
そして、家まで全力で走って家の扉を開けて滑り込むように部屋に入るそして、帽子をかぶってイベント会場に走る。
「……着いたはいいが…やってるかな?」
浴衣姿の人、人、人…その中に見覚えのある人影を見つけた。
「あ」「ん?」
その子は、りんごアメを食べながらこっちを振り向いた。そうその子は狂魅だった。
「く、狂魅…」 「あっ、双妖…これ、いる?」
彼女は…狂魅は左手に持ったりんごアメを舐めながら
僕に右手の中にあるサッカーボールのような形をした
アメ細工を渡してきた。
「うっ?うん?」
「はい。どうぞ。やっぱり双妖は食いしん坊だね!」
狂魅に笑われながら言われた、腹が立ってきたが
紛れもない事実、認めざるを負えない…
「そう…だな…だけど、それだけじゃないぞ?」
「え!?あっう〜ん…あ!サッカーボールだから?」
「正解。」
「やった〜!!」
めっちゃドヤってくるじゃん…まっ、そこもこいt…
狂魅の魅力なんだけど。
「あっ!幽哉!お〜い!」
ん、あ…本当に幽哉がいる…
「ん、狂魅に…あ、やっぱりここに来てたんだ。双妖 …狂魅、良かったらコロッケを買いに行かない?」
コロッケ……なぜ?
「……………いいよ!当たり前だけど、双妖も一緒ね?」
「もちろん。3人で一緒に買いに行こう。」
うへぇ…面倒なことに…一人でのんびりまわりたいのに
「双妖…もちろん行くよね!?」
「お、おう…」
「やった!よし。行こう?あ、その前に綿あめ!
おじさ〜ん!綿あめちょうだいっ!」
「あいよっ!え〜と、何個だい?」
「ん、え〜と、6個!」
「それなら…600円だ!そこに代金置いといて、
今から作るから。」
「うん!おじさんありがっとう!」
一つ100円って…やっっっっす!
「はいよ!お嬢ちゃん。またな!」
「うん!美味しくいただくねっ!ムシャムシャ」
食べ始めんの早っ!ぜっ、全部食べる気か?!
正気かよ?!狂魅の胃袋どうなってんだよっ!
「う〜ん…美味しかった!ごちそうさまでした〜!」
もう食べ終わったよ…このことについては何も考えない方がいいな…思考停止っ……
「おい、狂魅コロッケ買いに行くぞ??大丈夫か?」
「え?大丈夫だよ??綿あめは、どんなに食べても
お腹いっぱいにならないからね?」
「そうかよ…っと、幽哉もうおいてこうぜ?」
「だめ…狂魅と一緒に僕は行きたいんだもん…」
「子供かよ!ほら、さっさと行くぞ!」
「「は〜〜い」」
「ほらそこ!早く歩け!おいてくぞ〜?」
「いーやーだぁー!!ぅぎゃぁぁぁぁぁぁ」
あ〜…狂魅が、狂ったなぁ〜…狂魅はいつもそうだ。
嫌なこととか、自分が不利になったときすぐ狂ったように暴れて大声を出す。
「ゆっ、幽哉!狂魅を…はやく止めてくれ!!」
「双妖。うん。わかった…けど、」
「けど。なんだ??」
「けど、奢ってくれるよね?」
「ぐっ…まっ、まぁいいよ?」
「うん。ありがとう。……狂魅〜お〜い、治れー」
「ん?幽哉…?ごめんごめんまた、狂ってたみたい
えへっへっへ〜」
「行くぞぉ〜?」
「は〜い!」
やっと機嫌が治ってよかった。
うん…うん…うん。うん(´;ω;`)やっぱりなぁ…
「ねぇ〜!閉まっちゃってるじゃん!!」
はぁ〜?ちょっと君ね〜?誰のせいでこうなったのかわかっていらしゃるのかな??
「狂魅。どんまい。また来ればいいよ。」
「幽哉……うっ、うっ、だって…だって…」
「明日は双妖が、奢ってくれるからさ?」
!?さっきのは、この時のためだったのかっ?!
お前っ………………計算高くて、ずる賢い奴めぇ〜…
許さないっ!
「本当?!双妖!ねぇ〜え!双妖っ本当?本当?」
「はいはい、本当だよっ…幽哉に約束したからな。
しやぁ〜ないしゃあない」
「やっっっっった〜〜〜〜!!!」
んなに、嬉しいかよ…
「はい。今日はもう遅いからコテージに行こう?
2人共?」
「そうだな。よっと!……狂魅?行かないのか??」
「!……ううん。行くよ。でも…先に行ってて?」
「……なn……「うん。わかった行こうか双妖。」
幽哉…なんで…
「おっ、おう…」
「ありがとう。双妖。幽哉。じゃ、また後でね。」
狂魅……帰って来ないけど…どうしたんだ………
「幽哉…狂魅お…「遅いなぁ…ん、双妖どうしたんだい?」 「え、あ、いやいや別に何でもない…」
「そう…か…」
ふぅ…狂魅のことだから…すぐ帰って来るはず…
気にせず寝よう…
「幽哉、僕、そろそろ寝るなっ!オヤ炭ー!」
「そうか……うん。わかった。オヤ炭。」
こうして僕『は』安眠についたのだ…
「う〜ん…う、いてててて…そうだ今日の天気わぁ?」
ポチッ
「〜〜〜〜〜続いて次のニュースです。」
…いつもならこのくらいの時間に天気予報出るのに…
「昨日から、効率学院中等部に通う12歳の女の子が行方不明です。」
ふ〜ん…うちの学校の生徒が…ね。名前と特徴だけ
薄く憶えておくか…
「紅い浴衣を着て腕にピンクのブレスレットを付けた…」
ふ〜ん…昨日の狂魅の服装に似てるな〜
「木野下狂魅さんが、行方不明です。見かけた方はすぐに警察にとどけでてください。続いて次のニュースです〜」
狂魅…!!!
「幽哉!幽哉!起きてくれっ!狂魅が!狂魅が…」
「ん…双妖。おはよう。そして、オヤスミ。」
「おい!寝るなって!狂魅が行方不明な…」
「知ってるよ。昨日の深夜帯観たからね。じゃ、
オヤスミー」
「えぇ…心配しないのかよ…」
「…僕がそんな卑劣なことすると思うの?」
「いっ…いや、お前はそんなことしないと思ってる」
「そうだよね。だったら…なぜ疑ったんだい?」
「なぜって………もういいや、ご飯作ってやるよ。」
「ん。本当?ありがと。双妖にしては珍しいね!」
お前は1言多いんだよな…聞かなかったことにしてと…
まずは、ボール(容器)に卵を2つ用意してその両方を殻を割って入れて…コショウを入れてかき混ぜる。
次に塩を少量入れ、またかき混ぜる。「あ」泡立ちそう…泡立たないようにしないといけないんだった。
あっぶね…良かったまだ大丈夫か、その次にわさびを
適量入れる。そして、この液体の半分を油を引いたフライパンに流す。中火でやって、焼けてきたら巻く…
そして空いたところにもう半分を入れて弱火で焼いて
巻く。そしたらお皿に移してお好み焼き用ソースで
厨二感を出して、最後にギザギザ()にしたキャベツを盛り付ければ…あいつが結構前ご所望の物が完成と…
「お〜い、幽哉〜!できたぞ〜!」
「ふあっ、あぁっ…ん。できたの?」
テクテク
「あっ!ユウゲイサイティングエッgg…「やあっ!」
「痛いなぁ…なんだよ。ユウゲイサイティ…「らあ"」
「なんで言っちゃ駄目なんだよ!」
「まだ殴られたりないか?」
「いやいや、僕ドMじゃないし…」
「だったら…言わないで?」
「うん。わかった!ユウゲイサイティングエッグ!」
………
「幽哉…お前…ドMなんだな…おりゃ!」
「うぅ…ごめんって、本当に殴って来るなんて…僕、
泣いちゃうよ!」
「おう。泣け泣け!」
「君には情というものはないのぉ〜?」
「可愛い声出して半泣きですがられたって応えは変わらねぇよ!半両声類!」
「そこ!僕は両声類じゃないよ!」
「うるせぇ両声類!ご飯食べろ!」
「きつい感じで話題を変えたって、両声類って言ったら君でも許さないよ?いいの?前言撤回して?」
「嫌だね。さ、食べろ。僕はもう食べたから。バイバイお先に失礼するよ!」
「だっ、だめ。僕が先に行く!…だめ?」
「おぉい、カワボで言うなよ…わかったよ…掃除とかしてから行くから先行け!」
「ありがとう!双妖♪行ってきまーす!」
「おっ…おう。」
思わず照れ恥ずかしそうにしてしまった…
両声類って、凄いなぁ…
掃除よし。洗濯よし。鍵よし。
おし。出発するか。あっ、「行ってきまーす。」
テテテテテテテテ
ここには……居ないか。
ケケケケケケケケテケ
ここにも……居ないな…なんでさっきからテケテケいってんだ?
タタタタタタタ
「……こんなところに小屋なんてあった……あっ…」
鍵が空いていて、扉を開けてしまった。
他人家(ほかのひとの家)の扉を勝手に開けてしまった罪悪感が凄い…けど、だけど。少し見てみたいと
いう感情の方が勝った。
「おじゃましま〜す。」ギシッギシッ
う〜ん…結構きしむな〜…
「……誰かいますか〜?」
いない…か。ここにはいないみた…
「は〜い!ここに居るよ!その声双妖だよねっ!」
い…?、、、
「なんで…僕の名前…わっとと。あっぶね。」
「っははは。やっぱり双妖だ!はよこっちきぃてー」
「えぇ…まぁ、行くけどさ…」
「ありがと。この紐解いてー?」
「えぇ…その言い方は、ないだろ…」
「えっへへ。さぁさぁ、私に服従してこの紐を解くのだ〜!だぁっはっはっはっはっは〜!」
「え…服従しないぞ…?解くけど。」
「いいえ、貴方は私に…服従するの!」
「嫌だよ。狂魅には、服従しない。」
「え〜…してよ…」「嫌だね。ほい。解けたぞ。」
「ん〜…あざま〜す。」「解くんじゃなかったな…」
「何か言った?」「イイエナニモ。」「そう?」
「さてと。帰るか。」「ほ〜い。」
「お主らこのまま帰れるとでも?」
「……狂魅。行こうかもうここには用はないからな。」
「え!あっ…う、あ…うん。」
タタタタタタタタ
「おっ、おい無視するでない!」
タタタタタタタタ
「………」
「はぁ…幽哉殿どうするつもりだ?」
「どうするも何も…っはは。」
「幽桜彼らを暗殺してきてね。」
「承知。だが良いのか?彼らは君の…」
「いいんだよ。影にいるものは僕だけで…」
「ふむ。だがしかし、君に組みした吾も影に居る
ものになるのでは?」
「いやいや、君は基からでしょう?一緒にするの✗」
「ふ。可愛いことをしおる。」
「やめろよ僕をからかうの。報酬を1/4にするよ!」
「それは……嫌じゃの。」
「だろ?だから辞めてね。お願いっ。」
「ふむ。首は、両生類っ…こほん。両声類か…」
「うん!両せっ…両声類だよん!」
「うむ。(可愛すぎんだろが!)」
「おねぇさん。鼻血…出てるよ…大…丈夫?」
「だっ、大丈夫じゃ!これはえと、え、演技じゃ!
(カワボーすぎるー!首よ!そんな目で見るでない!
幽桜の心が持たないから!)」
「そっか〜演技なんだ…すごいねおねぇ〜さん!」
「…!(かっ…顔が熱い…うぅ…どうすればえ〜と…)」
「さってと、からかうのは、このくらいにしておいてあげる。次僕をからかったら…君のハートを奪っちゃうぞ?じゃ、よろしくねっ!」
「………」
その約束…本当じゃな?であれば…もっとからかうに越したことは無い!
「……狂魅。」「ん、な〜に?まさか!服従して…」
「しない。……あれ見てくれ。」
「むー…へいへい。……ゑ。あれって…」
「そう。幽哉だ。あいつどうしてあんな奴と…まさか
グルなのか…?」
「そうだよ。」「!」
「っはは。バレちゃった。でも、真実を知ってしまったんだ…仕方ないよね。ん〜…美味しそう。」
「狂…魅…?そう私は狂魅。またの名を◾だよ。」
「……なんて?」
「そう。君みたいな一般人には、わからない言語…
私もそうだった。昨日までね。」
「まっ、まさか…」
「そう、そのまさかよ。あそこは実験体が集まる場所。私は誘拐されて、神の様な力を手に入れたの…」
「……神……」
「そう。神。君には理解し難いよね。証明してあげる。そこの木を見てて。」
「いや、いい。今は…な。」「え、なっ!なんで!」
「シッ!静かに…幽哉とあいつの話が終わって立ち去るまで待ってくれ。」
「……イケボめ…」
今言われたのは気にしないようにと…
…………終わったみたいだな…
「よし狂魅…ん、寝てる。放置するか。」
タッタッタッタッタッ
「双…妖…?あれ?ここは……?」
「ここは森。君はあやつに置いてけぼりにされたんだ。」
「そう…なんだ、え〜と、貴女は………っ!幽桜様っ!」
「狂魅殿、大丈夫。気にする必要は無い。私はあやつを暗殺する。どこに行ったか知らないか?」
「い、いえ…」「…そうか……ドガッ」
「カハッ、幽桜…様なっ、なぜ…」
「なぜって?狂魅殿貴女も殺すよう命じられたのだ。
案ずるな。あの両声類ではない。両生類だからな。
貴女は、休むといい…永遠に…さよう。狂魅殿。」
「やっぱり、来たか…よっと。お前、幽桜っつうんだな。両声類って、幽哉だろ?」
「なぜ…幽哉殿を…」
「お前…小屋のところに幽哉と一緒にいたからな。」
「なっ!」
「慌てるな…僕はお前と狂魅に比べれば一般人。
僕にどおこうする力なんてないよ。」
「そう…か貴方も殺されるよう言われてる。命…頂戴するぞ?よいか?」
「お好きにどうぞ。」「……」
幽桜っていうやつは、下唇を噛み締めていた。
「……お前は見逃そう。だが、表の世界には、存在しないことにする。お前は裏の世界にて生きよ。」
「はっ?」「じゃあの。」「おい!待てよったく。」
その後日…俺たちの死(俺は死んでないけど。)
が報道され、葬式も行われた。
幽桜に裏世界への行き方や裏世界での生き方…
を教えてもらった。
だが、暇で暇で久々にこっちに来てみたらたまたま、
君と出会った、だけだ。なんか悪いか?幽哉。
「ああ、悪いに決まってる。まさか、幽桜が君を殺していなかったとはね…どおりで君の死体が見つからない訳か…」
そりゃ、良かったですね。幽哉君。いや、両声類。
「まだ言うか…もう。やめてよねっ!」
カワボで俺の隙きを狙おうったって、無駄だぜ。
「……そう。君は成長したんだね…」
かもな。でも、悩んでるって言ったが、あれは
こっちの世界に戻って暮らすか、裏世界に戻るか
はたまた狂魅を生き…いや、これは辞めておく。
以前失敗して、大変な目にあったからな。
「狂魅で…?」
いやいや、そんなことするわけねぇーだろ。
「そっ、良かった…」
さてと、こっちに戻ろうかなー?
「駄目だよ。戻ってきたら君と幽桜を殺すよ。」
おぉ、怖い怖い。…………じゃあな。幽哉。
「さようなら。双妖。またの名を…グイッドオブザ
デッドダーク。」
「……幸せに………な。」
「………」