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第五話

天文四年 (一五三五年) 三月 播磨国 飾東郡 御着城 小寺氏館


 やっと七歳になった。これくらいの年齢ならある程度政治に関わっても問題ないだろう。

 

 前回から四年がたった。何があったか軽く説明すると細川晴元と堺公方が仲違いした。そのおかげで堺幕府は崩壊した。そして去年細川晴元が堺公方の代わりに将軍義晴を京都に帰して七年の空白を経て京都幕府が復活した。 

 それと、戦国の麒麟児、織田信長が去年生まれた。 


 起こった事はこれくらいだ。


 「若様お呼びですか」


 重隆が来た。


 「重隆、米と塩水を持ってきてくれ」


 此処で勘のいい人なら気づくだろう。そうだ、塩水選をしようとしている。


 「はぁ、分かりました」


 重隆は訝しんでいる。


「若様は何をしようとしているのですか?」


「塩水に米を入れて、浮かんできたやつは恐らく中身が詰まっていない。中身の詰まって無い米を植えるより、中身の詰まった米を植えた方が、中身の詰まった米が、出来やすいであろう」


「なるほど、小寺家は海に面していますから塩の問題もございませんな。ですが、どこにその米を植えるのですか?」


「父上に城内に田んぼを作る許可を貰って作る。重隆、父上に許可を貰いに行くぞ」



天文四年 (一五三五年) 三月 播磨国 飾東郡 御着城 小寺氏館


「孫四郎、重隆から聞いた城に田んぼを作りたいのだな?」


「はい、父上」


「殿、成功すれば領内が豊かになります。仮に失敗したとしても痛手はございません。むしろその失敗は次の教訓、経験になります。」


「分かった、城内に田んぼを作ることを認めよう」



天文五年 (一五三六年) 十月 播磨国 飾東郡 御着城 小寺氏館


「塩水選した米は、塩水選しなかった米より多くの米が実った事は聞き及んでいる。領内全土広めようと思っている。褒美をやりたい。何か欲しいものは無いか?」


 父上は感心したような顔をしながら聞いてきた。


「自由に出来る土地が頂きとうございまする」


「分かった...。上鈴村を自由に使って良いぞ」


「ありがとうございます」


 此れによって、自由に使えるを土地を手に入れる事が出来た。


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