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第三十二話

天文七年 (一五三八年) 八月 播磨国 飾東郡 御着城 小寺氏館


 元服をする。

 元服にはメリットとデメリットがある。

 メリットはこれから幕府の官職や朝廷の官位を得られる事で他国を攻める理由に出来る事と大内と婚姻同盟を結ぶ事で尼子攻める事も牽制する事もできる事、そして最大のメリットは毛利と婚姻関係になれる事だ。この事によって毛利元就の策謀に怯えずにすむ。対してデメリットは一度献金すると、幕府と朝廷から献金を催促される事、その事でかなりな金額が必要な事だ。今、想像しても鬱蒼とした気分になる。


 とはいえメリットがデメリットを上回るから婚姻を結ぶ訳だが。


 それと、六月に幕府に献金した事で播磨守護と但馬守護に任命して貰えた。それだけでなく、朝廷にも献金した事から山科言継と言う朝廷の財政を担う人物との伝が出来た事と近衛家とも伝が出来た事で侍従に任命された。


 この様に人脈を広げる事が出来た。人脈は広くて困る事は無いから良い事だ。


 さて、そろそろ元服の儀式が始まる。


 部屋に入って座る。そして曽我に鳥帽子を付けてもらう。これで終いだ。そして新しい名を名乗る。


「俺はこれより小寺孫四郎から小寺政職に名を改める。」


 これが小寺政職という名が歴史の表舞台に出て来た瞬間だった。









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