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第三十話

天文七年 (一五三八年) 四月 周防 吉敷郡  大内氏館 大内義隆


 相良武任から小寺家が婚姻同盟の打診に来ていると言う報告があった。恐らく尼子を我等と共に倒したいのだろう。悪い話では無い。

 だが根本的な問題がある。

 

 年頃の娘が居ないのだ。


「難しい顔をされておりますが、如何なさいましたか?」


 そう話し掛けて来たのは、功績を挙げ始めている毛利家の嫡男であり、儂の小姓の毛利隆元だ。


「ああ、小寺家から婚姻同盟の打診を受けているのだが、年頃の娘が居なくてな。...ん?そう言えばお主、妹が居たな。何歳だ?」


「十歳に御座います。」


「小寺殿と同い年では無いか。それならば儂の寵臣であるお主の妹を儂の養女にしてから小寺殿に嫁がせて婚姻同盟を結ぼう。筆と墨を持ってこい。小寺殿と元就に文を書く。」


「はっ。」



天文七年 (一五三八年) 四月 安芸国 郡山城


 大内から文が来た。中には儂の次女を小寺に大内の養女にしてから嫁がせるらしい。

 確か小寺は播磨の一郡を領していたが、ここ数年で播磨を統一した家だったな。毛利が大内から独立する時に援助してくれるかもしれん。この婚姻悪く無いな。


 問題があるとすれば妻が十歳で嫁に行くのは早いと言ってごねる事だな。


 さて、しのを呼ぶか。...妻の機嫌取りが大変だな。


 



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