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第二十九話

天文七年 (一五三八年) 三月 播磨国 飾東郡 御着城 小寺氏館


 浦上を五月に攻める事に決まったが、こうなると浦上を取った後、対尼子で手を組む為に大内と婚姻同盟を結んでも良いな。だが、伝が無ければ厳しいだろう。何せ名門の中の名門である家だ。無駄に格式が高いだろう。次の評定で誰か大内との伝が無いか聞いてみよう。


「浦上を取った後、対尼子で手を組む為に大内と婚姻同盟を結びたい。誰か伝のある者は居ないか?」


「はい、ありますぞ!」


そう言って名乗り出たのは曽我大隅守一信だ。


「そうか!...しかし何故大内との伝があるのだ?」


「大内の相良武任殿と共に和歌を読んだ事がありまして。」


 確かに曽我大隅守一信は公家である。そう言う繋がりが良くあるのだろう。


「では、この件は大隈守に一任する。」


「はっ!」


「次に浦上攻めについてだ。浦上攻めに俺は出陣しない。」


「では誰を大将にするのですか?」


「うむ、俺は大将を重隆に副将を加藤、勘助で浦上攻めをしたい。反対の者は居るか?」


「いえ、加藤殿と言う武と山本殿と言う智、そしてそれを取り持つ黒田殿、とても釣り合いが取れているかと。」


「では、浦上攻めはその三人で話し合ってくれ。...それでは内政の話を開始する。」


 その後新たに手に入れた領地の内政方針をきめた。新しく手に入れた領地は、今回の戦で多くの農民が戦死した為、今年は年貢を免税して来年は普段の半分、再来年は普段通りの五公五民にする事がきまった。


 何故一度、普段の半分にするのかと言うと、いきなり年貢なしから五公五民になれば農民が重く取られた気分になるからだ。


 




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