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第二十七話

天文七年 (一五三八年) 三月 播磨国 加古郡 加古川


 どうやら与右衛門の扇動が上手くいった様だ。


 明石軍が突如進軍し始め、その少し後から慌てて別所軍がそれに追従する形で進軍を始めた。


 だが良かった。細川晴元が京に近い所に大きな勢力が出来るのを防ぐ為に、この戦に干渉してくる恐れがあったからだ。


「勘助敵が川を渡る間、矢を放たせよ!全て使い尽くして構わん!」


「はっ!畏まりました!」


 次々と矢が敵に向かって飛んで行く。

 敵に矢が当たる。死ぬ確率は低い様だが攻撃する事が出来ない位置から攻撃され続けた為、士気が見るからに落ちている。


 弓隊のおかげで敵を五百程削れただろう。と思っていると物見の兵が報告して来た。


「殿!敵が一町(約百メートル)程の距離まで近いています。」


「槍隊を前に出せ!」


「はっ。」


 敵と槍隊がぶつかった。味方がかなり敵を押している。やはり士気が低いのと練度の差だろうか。


 四半刻(約三十分)程経った。敵の前線が崩れ始めている。突撃させて終わらせるとしよう。


「突撃させよ。」


「はっ。」


 突撃が開始した。加藤孫右衛門を先頭に次々と前に進んで行っている。...脳筋は突撃に有用だと良く分かる。将である加藤を殺させ無い為に兵が必死に追い掛けているから兵が強くなるのだろう。


 戦が終わった。小寺家の戦死者はニ百にも満たないだろう。それに対して小寺包囲網軍の戦死者は二千になると言う。キルレは驚異の十だ。まさに大勝と言っても過言では無いだろう。


「殿、大勝おめでとう御座います!」


 そう言って褒めて来たのは勘助だ。戦略を立てた勘助に褒められると嬉しいものだ。



 



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