第二十一話
天文六年 (一五三七年) 六月 伊賀国 伊賀 山脇六郎左衛門
伊賀に着いた。だが、見る人全員が痩せこけている。
望月殿曰く、伊賀の上忍三家が居る所まで、もう少しで着くはずなのだが見当たら無ーー。その時だった。首に背後から刀を突きつけられた。
「忍びの里に何の用だ。」
急いで望月殿から渡された紹介状を渡した。
「む?...客人でしたか。無礼を働いて申し訳無い。」
「いえいえ、それで上忍三家は何処に居るのですか?」
「御案内しましょう。」
「ありがとうございます。」
天文六年 (一五三七年) 六月 伊賀国 伊賀 忍者の里 山脇六郎左衛門
此処が忍者の里か。他の場所と風景が余り変わらんな。いや、忍びだからわざと溶け込んでいるのか。
忍者の里にある寺に案内された。
「そなたが望月殿の紹介状を持ってきた客人ですか。」
「はい、そうです。山脇六郎左衛門と申します。」
「なるほど、儂は上忍三家のひとつである百地家の当主百地丹波と言う者です。それで儂らを雇いたいのですか?」
「いえ、雇うのでは無く召し抱えたいのです。」
「ふむ、他の上忍と、話し合いをしたいので今日は泊まって行って下さい。明日、返事を出します。では、これで失礼します。」
そう言って男は寺の奥へ行った。
読んでくださり有難うございます!
評価やブックマークをして頂けると投稿ペースを上がるかもしれないのでつけて頂けると幸いです。
評価は⭐︎マークからできます。
感想やレビューを頂けると嬉しいです。
最後に今後も応援した貰えると助かります!




