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第二話 

享禄三年 (一五三〇年) 六月 播磨国 飾東郡 御着城 小寺氏館


 「御注進、御注進でございまする」


 そう言いながら一人の騎馬武者が駆け込んで来た。必死の形相だ。戦にでも負けたのだろうか。


 「庄山城陥落。城主小寺政隆様は必死の攻防の末、ご切腹なされました。」


 なんと、小寺は浦上村宗に攻められているのだ。

 そのおかげで、城内の空気はとてもピリついている。

 まだ生まれて一年で家が滅ぶのは流石にハードモード過ぎないか。

 だが、幸か不幸かこのおかげで、今が戦国時代であると分かった。

 

 結局、浦上は御着城を攻めず、摂津に侵攻した。

 

 助かった。どうやら勢いに乗った浦上は摂津を攻めて早く上洛したいようだ。

 さて俺が誰なのか考えてみよう、祖父が小寺政隆であるという事は、父が小寺則職という事になる。となると、俺は小寺政職であるようだ。

 小寺政職、彼の人生を一言で言うと、一つ選択肢を間違えただけで全てを失った、となる。彼は決して無能では無かった。何故なら彼は、御着城の防備を固める一方で、播磨国内の香山氏、真島氏らを制して、勢力を拡大して行ったからだ。それだけで無く、領内の盗賊を捕まえるなどして善政を敷き、領民に慕われていたようだ。そして彼は黒田職隆や黒田官兵衛を家臣にしており、彼らに小寺性を与えて厚遇していた。

 では、彼は何を間違えて全てを失ってしまったのか。それは東から織田が西から毛利の勢力が伸びてきたとき、最初は織田についたが毛利に寝返ったからだ。しかし、それにはやむ得ない理由があったと思う。何故なら同じ織田方である三木城の別所長治、有岡城の荒木村重が毛利に寝返ったからだ。

それによって小寺は、周りが毛利に囲まれる事になったからだ。その状況で寝返るのは当然だと俺は思う。

なんとも不運な男だ。


まあ、俺は歴史を知っているから、もう少し上手くやれるだろう。だから、最終的には二十万石くらいにはなれる様にしよう。これを目標に戦国時代を生き抜こう。



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[気になる点] まあ、俺は歴史を知っているから、もう少し上手くやれるだろう。信長の時代に五万石から十万石、秀吉の時代に十万石から十五万石、そして関ヶ原で家康に味方して二十万石以上になり、息子か孫に徳川…
[一言] 短い。
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