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第十七話

此処からは十二話を分けた物では無く、新しく書いた所です。

天文六年 (一五三七年) 三月 播磨国 揖保郡 夢前川 


 父上と合流した。しかし、父上は利き腕である右腕が使えなくなる程の重症を負っていた。どうやら強者と戦い受けた傷だそうだ。

 だが死ななくて良かった。利き腕を使えなくなるのは痛いけど死ぬよりはマシだ。


「孫四郎、良くやった!尼子本陣への奇襲が成功したお陰で儂らも戦に勝つ事が出来た。」


「いえいえ、父上が敵を引きつけて、本陣へ来れない様にしてくれたお陰です。」


 父上が満足気に頷いている。そして不敵な笑みを浮かべながらこう言った。


「その調子なら家督を譲っても問題無さそうだな。」


「は?何を仰っているのですか?父上はまだまだお若いでは無いですか。」


「儂はこの通り利き腕である右腕が使い物になら無くなった。これでは当主は務まるまい。勿論お前が愚かであれば譲るつもりは無かった。だが、お前は聡明だ。平凡な儂では思いつかない様な事をして小寺家を豊かにした。それにお前は今回の勝利で有頂天にも成っていない。だからお前に家督を譲る。家督を継いでくれるな?」


 そう言って真剣に問いかけて来た。父上の言っている事は理に適っている。それに、これまで以上に自由に出来ると思うと悪くない。


「はっ。必ずやこの孫四郎が小寺家を栄えさせて見せまする。」


「うむ。」







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