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第十五話

天文六年 (一五三七年) 三月 播磨国 揖保郡 英賀 


 中々守りが固いがもう少しで抜ける!


「皆の者!もう少しだ!進めー!」


「「「「応ー」」」


 よし!敵本陣に乗り込めた。


「孫四郎様!どうやら晴久はもう逃げた様です!」


「左様か!」


 そして歓声が上がった!


 どうやら本陣で殿を受け持っていた将を討ち取った様だ!


「孫四郎様!勝鬨を。」


「皆の者!勝鬨を挙げろ!」


「「「えいえいおー!えいえいおー!えいえいおー!」」」



天文六年 (一五三七年) 三月 播磨国 揖保郡 夢前川 小寺則職


 少しずつだか、確実に押されている。孫四郎、なるべく早く奇襲を掛けてくれ。


 ん?何だ?あるところだけ食い込まれている。


「おい!あそこに何かあーー」


「急報で御座います!一部の前線に強者が現れそこから食い込まれ始めております!」


 そう儂の言葉に重ねて言ってきたのは伝令兵だ。


「何!儂が行く!」


「殿!殿が行かれるのは危険です!」


「そなたらでは止められぬであろう!」


「馬廻り衆ついて来い!」


「「「「はっ!」」」



 あそこか!成る程、中々に強そうな武者だ!行くか。


 相手も儂に気づいた様だ。


「我が名は牛尾久信!尼子家一の猛将である!貴様の首を取る!」


 牛尾は大声でそう名乗った。儂も負けておれぬ!


「ほぅ!我が名は小寺則職!小寺家当主である!我が首取れるものなら取って見せよ!」


 

 此奴中々にやりおる!何とか槍捌きに食いついては行けるが、かなり厳しい。


「中々やる様だな!もう少し槍の速度を上げるぞ!」


 何!これ以上槍の速度が上がるだと!くそう、少しずつ傷が増えて動きが鈍りはじめた。


「死ね!」


 牛尾はそう言って儂の首目掛けて槍を突いてきた。...くっ。何とか右腕で防いだが、もう右腕は使い物にならん。次の攻撃で死ぬと思った直後敵本陣から歓声が聞こえた。戦いに集中していて気づかなかったが、どうやら孫四郎が奇襲に成功した様だ。


「あと少しでお前を殺せたのだがな。」


牛尾はそう言って兵と共に撤退した。


「追撃せよ!奴等を一人でも多く殺すのだ!」


「おーーー」



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