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深淵の天使  作者: 鹿 喜月
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マザー・ヴァーサス・アイアンモンスター 『序』

遅れて登場した主人公、そして現れた未洗脳のBS。彼(彼女?)は鉄神をハッキングして無力化、自壊させられると言うが…



2073年 5月24日 AM5:22 ハワイ諸島沖

アメリカ海軍戦艦「ウィスコンシン」艦内にて

「しっかし、1度に2体も出たのかよ…」

「過去に人民解放軍と日本海軍は4体同時に戦って勝利してる。さらに今回は日本海軍との共同戦線だ。」

「でも怖いぜ」

「みんな一緒だよ」

「さらに何か変なヤツまで来てるんだろ?ほら、妙な無人船乗ってきたやつ」

「アイツは先の戦争の生き残りなんだ、さらにあのバケモノ共、それの親玉も何とかできるかもしれないって事らしい。」

「そうとは…」

言い終わらない内に警報音が鳴り響き、指示が下る。

「本艦及び随伴の「シカゴ」「インフィニティ」、同行する日本海軍艦隊はこれより目標海域へ突入!総員持ち場に付け!」

「話は後だ、生きて戻るぞ」

「勿論!」


同時刻、随伴する日本海軍艦隊航空母艦「夜刀神」艦上

「それにしても…流石に黒に金は悪趣味だよなぁ」

「赤に緑とかなら良かったんだがなぁ」

彼等は艦上にはためく旗を見て呟く。旗には「其疾如風其徐如林侵掠如火不動如山」と書かれている。古代の武将を表した言葉だ。

「艦長の趣味だししゃーねぇ」

「にしてもアメリカ側にいるって話の変な無人船に乗ってきたヤツ、何もんなんだろうな」

「知らねーよ、そんなの。それよりもう目標海域内だぜ?」

「すまん、すっかり忘れてた」


同時刻、同行するBS内

「鉄神をハッキング?」

「はい、可能です。戦わずして無力化、自壊に追い込むことも可能でしょう。」

無機質な合成音声と会話する長身の白髪の男はウィリアム・ジャーメイン。先の戦争の生き残りであり、数少ない現存するBSと意思疎通が可能な人物だ。この合成音声の主はBSのAI。

「俺は機械に弱いんだよ…本職のヤツは逝っちまったしな。…いつも言ってるけどお前もう少しフレンドリーに話せないのか?昨日で7年の付き合いなんだし」

「心配無用です。ハッキングするのは私自身ですから。私の機能上フレンドリーな話し方は不可能です。これで937回目ですよ。」

「お堅い奴だ…他の人に迷惑とかかかんねーのか?俺は「同行させてもらってる」身だぜ?」

「ご安心を。対象は鉄神のみに絞っております」

「そこまで言うんなら信用してやるか…頼むぞ」

「了解。」



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