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事の始まり

俺は死にそうだった。


 だけど、目を開ければ目の前には全身鎧が豪奢な玉座に飾られていた、そして後ろを振り返ると水面が揺れる様に波打ち、その奥に写されているのは死にそうな原因が目の前に広がっている。


 『生きたいか、それとも今までの生に満足して死ぬかどちらか、選ぶと良い』


背後から昏く地を這う様な怖い声が聞こえてきた。


 振り返っても玉座に飾られた鎧のみ、辺りを見渡してみても誰も見渡らない


『まぁよい、聞く事だけに専念せよ。 これから話す事は条件付きで生きるか、元の世界に死にに戻るか、生きたいなら返事をしろ』


「はい! 死にたくないです!」

俺は生きたいから直ぐに返事をする


するとその声は鎧の方から声が聞こえてきていた


『そうか、では説明する。』


厳かに説明されるかと思えば端的に説明をされた


一 この世界で私に攻撃をするな

ニ 私の邪魔を間接的にやってしまい気付いた場合、止めるか相談しに来る事

三 私の国への入国は許すが住む事は決して許されない尚、住民を傷つければ即刻殺害しに行く

四 緊急事には呼ぶので必ず来る様に

五 以上の事を破らない限り自由にして良い


との事だった。


そして、この世界へ住むに従って縛られる為に『スキル』をくれるらしい。


 『私の方えとよると良い、世界へと馴染む為の力だ』


その言葉を聞いて、恐る恐る鎧へと近づき手をゆっくり鎧へと近づけると、いきなり兜が動き、手を掴まれた。


 思わず吃驚し手を引いてしまうが、手がコンクリートの瓦礫に埋まった様に痛く、そして動かない。

  

 鎧はコテリと首を傾げる


『まさか、私を飾りだとでも思ったのか? 周りに亡霊達を侍らせれば恐るであろうに』


それを想像するとブルリと身体が震えた。


 『さもありなん、怪奇現象かポルターガイストしか見えんだろうからな! クツクツクツッ』


喉を鳴らす様に笑う鎧


そこまで、見て白い世界が消えて霞んで行った。

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