5話
気分で~思い浮かんだのを~数十分で~一気に書いたから~少な目~よ~?('ω')
呼ばれて席に着いた私の前に並べられたのは美味しそうな料理の品々。
寒いという事もあってか野菜がたっぷりで温かいスープ。それと食べやすそうな小さな肉団子。主食はパンだった。
「んぅ~~!!」
優しい味だ。お婆さんの人柄が出ている気がする。
美味しすぎてプルプルと体が震えるくらい好き。
「そういえば名前を聞いてなかったねぇ。私はレイラ。爺さんはロイド。……それにしても美味しそうに食べるねぇ。作り甲斐があるよ」
「私はリニエといいます。よろしくお願いします」
あっ……。もうスープも肉団子もパンもない……。
「ははは、もう食べちまったのかい。しょうがないねぇ」
レイラさんは厨房からお鍋を持って来た。
「ほら、これもお食べ」
お鍋の中には先程のスープの中に肉団子が浮かんでいた。
「ありがとうございます!」
スープに入れても肉団子は美味しかった。ほろほろと口の中で肉汁とミンチになったお肉の濁流が荒ぶっていって旨味の暴力が凄い。
「ほぇ~~」
満足、満足~。
こんなに美味しいのにお客さんが来ないのは不思議。安いってだけでギルドの宿屋に行く理由にはならないと思った。
お爺ちゃんとお婆ちゃんのいる実家に帰ったらこんな感じで出迎えてご飯を食べさせてくれる。そんな安心感と温かさ、優しさが詰まっている宿屋だと思う。
これは他の宿屋にはない強みだと思うし、人気が出てもおかしくはない。
ちょっと調べてみようかな。
何か裏がある気がする。真っ当ではない感じの。
昔からそういう事には敏感だった。何となくだけどわかっちゃうんだ。
一見仲が良さそうな数人のグループでも一人だけ実は虐められていたとか。真面目そうな教師が実は生徒を脅してたとか。
もし、誰かがこの夫婦を陥れようとしているのなら……。
私は絶対に許しはしない。