表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
冤罪! 全身拘束刑に処せられた少女  作者: ジャン・幸田
第一章・全身拘束刑に処せられた少女
9/37

009・改造(4)

 人間からロボットに変換させられていく作業の中で、このような酷い目に遭うきっかけを愛莉は思い出そうとしていた。すると、あるライバルの顔を思い出した。あいつはたしか、同じ大学の研究班に在籍していた・・・名前が出なくなっているわ! 自分の記憶も改変されているのかしら? そんな恐怖に襲われた!


 「もう少しで、人間をすて機械に生まれ変わるわよ! 全身拘束刑といっても本当は私が受けたいぐらいだわ! だって素敵と思わない? メンテナンスさえ行えばほぼ半永久的にグッドなボディでいられるのよ! 歳をとってお肌のお手入れ面倒になったなんて言わなくてもいいのよ! 羨ましいわね! 」


 柴田技師長の嫌味なささやきを聞いて愛梨は。お前が自分でやれ! そういいたかった。刑罰として受けているというのに! 好き好んで機械に改造してもらう嗜好の人もいるようだけど、自分は絶対なりたくないのに、ロボットなんかに! それなのに・・・


 愛莉は身体も意識も溶けてしまう感覚に襲われた。どうやら人間ではなくなったようだ。機械と生体が融合した一種の機械生命体という名の道具にされてしまったようだ。もう山村愛莉という人間ではなくなった。今はヤマムラ・アイリという国家が所有する多目的ガイノイドの一体としてリボーンしたようだ・・・



 意識も遠くなっていった。意識が薄くなっている間分かったのは、身体がロボットにしか見えなくなるように、金属的な質感を持つ外骨格に覆われていく事、内臓がロボットの部品に改造されること、そして大脳皮質がナノマシーンによって電脳化され、機械生命体的な動作しか出来ないようにされていくことだった。もはや、道具でしかない自分の存在を嘆きながら、愛莉としての自我は消失した・・・

 

 愛莉の身体は機械に変えられてしまった。少し前までは血肉が通っていたが、疑似生体組織で構成されたロボットにされてしまった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ