表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
冤罪! 全身拘束刑に処せられた少女  作者: ジャン・幸田
第二章・学園にガイノイドとして戻る
36/37

036・仮想空間にて(2)

 仮想空間は一種の電脳内で構成された世界だ。全身拘束刑に処せられた囚人の精神状態を確認するために逐次設定されるモノであったが、淳司は何故か愛莉との会話で、ここを使う事が出来た。これはリースに出されている間はエリーとして全面的に機械として強制された振る舞いしかできない愛莉からすれば、少し落ち着く事ができた。


 「これがまあ相関図だ! 見覚えある人物がいるだろう」


 愛莉の前には理工学部時代に知り合った者たちの姿があった。その中には裏切られたと思っている人物も含まれていた。


 「いるわよ! 私に研究の為だといって暗号解除をやらせたのもいるわよ!」


 そういって指さしたのが、ある女だった。


 「やはりな、でもその女は自殺しているぞ! でも、本当はとある人体実験の結果死亡したようだな、理工学部の一室で!」


 淳司はそういうと、一枚の写真を映し出した。それは検死記録のようであったが、何故かおかしい所があった。後頭部の損傷が激しかったのだ。


 「なんなのよ、グロテクスな!」


 愛莉はおもわず手を口に当てた。仮想空間でしか自分の唇に触れる事が出来ない事に気づき憂鬱になってしまった。


 「ちょっと、刺激が強かったかな? 君の同級生の畔地晴美さ。検死報告によれば普通に首吊りとあるのに、火葬前に密かに撮影された写真では偽装工作があるようだ。どうも、生きたまま脳細胞を摘出された痕跡がある!」


 「摘出? なんてことなの! そんなことをするのは誰なの?」


 愛莉は戦慄していた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ