最近流行の・・・あれ?
つたない小説ですが、よければ楽しんでいってください。
学校帰りの横断歩道
俺は信号機の前でのんびり変わるのを待っていた。
雨が降っていて、路面が濡れている。そんなどうでもいいことを何故か思いながら、ふと対面を眺めると、学校のマドンナ的存在である、香澄稔が立っているのを見つける。
会話もしたことがないのだが、信号機が青に変わったので通り過ぎに挨拶することにした。
ゆっくりと歩き出し、同時に何かを感じて左を見ると、誰も乗っていないトラックがかなりの速度で突っ込んでくる。
とっさの出来ことなのに、気づいたら走り出していた。
自分に向かって走ってくる俺に驚き、目を見開いている彼女を全力で突き飛ばす。
何かを言おうとしてこちらを向いたのがわかったのと同時に、俺は突っ込んできたトラックに巻き込まれて、引き摺られながら遠く離れた塀に挟まれて、意識を失った。
「・・・あれ?ここは?・・?」
気づいたときには森の中にいた。濃い緑のにおいと空気が、ここが森の中だと強く主張してくる。
そして、頭の中でぼんやりと記憶を思い出してくる。
その記憶は、まるで夢のように曖昧で、何故か現実であることを理解し、実際にあったことだということがわかる。
その記憶だと、わたしはたしかにトラックに轢かれてぐちゃぐちゃのシミになって死んだそうだ。あの時助けた彼女は無事に助かり、そこまで心の傷にもならずにすんだそうだ。
ただ、どうしてトラックが突っ込んできたのかは、その説明をしてくれた神様?が教えてくれた。
今は、神々が喧嘩をしているそうで、その力の余波が地上に出てしまったそうだ。そして、たまたま歩いていた彼女に突っ込むところをわたしが助けて、代わりに轢かれて死んだ。
それが実際の出来事だと説明された。
そんなの全部そちら側のせいじゃないか!と訴えたら、土下座をしながら謝られた。そして、本来ならそのまま天国か地獄で供養するのだが、今回は神側の不手際が原因なので、ある程度の要望を叶えて、最近流行りの異世界転移をしてくれることになった。
異世界転移と言うフレーズを聞いてテンションが上がってしまい、叶えてもらう要望をよく考えずにいってしまった。周りの神同士で喧嘩をして、その余波で誤ってやってしまうような神様相手にだ。
1つ目が、かっこよくて、綺麗になりたい。もともとの姿が良く思い出せないのだが、不細工よりなのは覚えている。せっかくの異世界転移なので、ハーレムを作ってうはうはしたい!
2つ目は、普通より早く成長したい。転移する世界は、どファンタジーなRPGのような世界だと説明された。なのでステータスやレベルがあり、魔物退治や生活行動によって、技能や種族レベルが上がるのだと言う。その成長速度を上げてくれるように言った。
最後が、クッ○ーク○ッカーのような、一定以上で周回して加速的に強くなるシステムがほしい。某ゲームのエン○ェルクッキーやその他もろもろの重要性を熱く訴えたところ、それに近いスキルがあるそうで、そのスキルを持たしてくれることが決まった。
そして、異世界転移が行われた。
「そうだ、思い出してきた・・・」
ゆっくりと色々思い出してきた。そのほかに神様は、役立つだろう物を別に3つ用意しとくと言っていた。
1つ目は、様々なことを理解、認識するための鑑定能力のようなスキルをくれた。(鑑定眼)といい、周りの物が何かある程度わかるのと、自身や相手のステータスの確認ができる。更に、本来は設備を借りて行わないといけないジョブチェンジも、自身で好きに出来るようにしてくれたそうだ。
2つ目は近くに、しばらくの間使う道具や服なんかが入った袋を用意したと言っていた。
周りを見渡すと、近くの木に紙が貼ってありその下に可愛らしいウサギのリュックがある。たぶんこのリュックが神様の言っていた荷物袋だ。上の紙には、見たこともない字でなにやら書いてある。だけどその文字を普通に読むことができた。3つ目がこの言語理解だ。
その手紙には、
“ヤッホー♡この手紙を読んでいるということは、無事に異世界に転生できたってことだねぇ~
今君がいるのは、この世界の中心にある『魔の森』と言われる世界最大の樹海の中の端の場所です。
名前通りの危険な場所で、そこらに魔物と言う人食いの化け物がいるから、道具袋の中身を使って、人里に向かうのをお勧めするよー
道具袋の中身は、下着上下セットが3セット、冒険者服が上下2セット、大鉈、短刀、携帯食料一週間分、魔法の水筒12リットルタイプ、手鏡、そして道具袋そのもの、その袋はマジックバックで1立方キロメートル入る特級品です!重量無視の時間劣化もしないよ~
それらをうまく使って、森から脱出してねぇ~
by神様”
え~と・・・最初に・・・なんで!人里近くの森じゃなくて、こんな危険そうな森の中スタートなの!!あと、荷物の中の手鏡ってなに!?何でそんなの入れてくれちゃったの!?
・・・と、とりあえず確認をしてから考えよう・・・
ごそごそ・・・
大鉈と短刀は、思ったより軽くて使いやすそう。服は何故か女物が入ってる?何でだ?下着も女物だと・・!?ブ、ブラジャーも入ってる!!いやいや、何で男の着替えに女物をガッツリ入れてるんだよ!?・・あ、手鏡。そうだ、かっこよくて綺麗になってるはずだから、か、確認しよう!
チラッ
チラッ
・・・実はわかっていたさ・・・荷物取りに行くときも、目の下のほうで大きな桃がゆっさゆっさしていたさ・・・手足の太さがかなり細くなっていて、しなやかで綺麗になってることも気づいてたさ・・・
何で!何で!女になってるんだよ!?これじゃぁハーレムなんか出来ないじゃないか!
お、落ち着け、取り敢えずわかる事は・・・
顔は眼がタレ目で、のほほんとした美人顔。
髪の長さは、腰までのサラサラストレート、色は白に赤い隈取り風?
体のバランスは、思ったより高身長の165〜170センチ、胸は大きく(一つがガチのメロンサイズ!?)、腰やお尻は引き締まった理想の体型。
肌の色がやや白っぽく、白人と黄色人との中間?
なんというか、側から見たら絶世の美女で、男ならこぞってアタックを仕掛けるような美女だ。
だ、だが、自分自身がこれじゃぁ、違うんだよ!!
女性に声をかけて、キャッキャッウフフしたかったんだよ!!あわよくば、女と男の組んず解れつしながら、童貞を喪失して、男の階段を駆け上がる予定だったんだよ!!
今同じことをしたら、身体は男と女だけど、心は男男のアァァァーッ!!だよ!!!そんなの絶望しかないよ!!
ハァッハァッ・・・もう、女から戻れないのは間違いないんだよな・・・取り敢えず、自身のステータスの確認をしとくかな。
名前:
種族:天魔
年齢:17(不老)
性別:女
職業:
レベル:1
体:2
魔:40
力:2
俊:4
器:4
精:8
輪:0
スキル
「種族特性」
(不老)
(魔力探知)
「特殊技能」
(言語理解)
(鑑定眼)1
(経験値極上昇)1
(輪廻転生)1
・・・えーと、ちょっとわからないのだけど、取り敢えずこのステータスは高いのかな?良くある異世界物なら、普通の人の何倍ものステータススタートが普通だよね。
〈一般的な男女のステータス〉
「きゃっ!」
び、びっくりしたぁー・・・う、うぅ、小さな悲鳴が完全に女だぁ〜・・・この説明はなんなんだ?
〈スキル(鑑定眼)の効果。
一般的な男女の基礎ステータスは、合計で120です。
男性の方が、やや力、体、が高く、俊、器、が低い。
女性はその逆のステータスになりやすい傾向です。
魔、精は、その人の素質に近いもので、この二つが高いとそれ以外のステータスが、低くなります。
そのほかに、産まれながら誰かの加護を授かっていたり、特別なスキルを持っていると、この限りではありません。〉
なるほどねぇ〜・・・んん!?ちょっとおかしくない!?わたしのステータス、合計で60しかないよ!!これじゃぁ、半分だよ!しかも、体と力が低すぎない!?
と、とりあえず、各種数値の確認は出来るかな?
〈体、体力、体のスタミナや、病気や毒などの体に対しての免疫などを司る。
魔、魔力、体内に保存されている魔力を司る。
力、力、腕力や脚力などの肉体面の力を司る。
俊、俊敏、移動や動作の機動性や速さを司る。
器、器用、動作の精密性を司る。
精、精神、魔力の出力、魔力に対する免疫を司る。
スキル、技能、経験した様々な技能が能力として発現した状態。横の数字は、そのスキルのレベルを示している、最大値は5、特殊スキルに一部にはレベル表記がない場合もあります。
レベル、種族レベル、種族の位階、このレベル×基礎値がそれぞれのステータスになる。おおよそ、20歳まではレベル≧年齢の方式が成り立つ〉
・・・やっぱり体力ガリガリの非力ガールじゃん!!重いもの持てないし、持ててもすぐ疲れるってことじゃん!!というか!最後の説明!!普通なら既に少なくとも17レベルは超えてるってことじゃん!!
あぁ〜、これはヤバイ・・・レベルから考えて、赤ん坊が自力で森から出るってことじゃないですかぁ〜.油断してたら、森から出る前に死ぬし、出れても、見た目が年頃のいい娘だから、男のいい穴になっちゃう。
よし!これからの目標を考えなきゃダメだ!
第1に街に向かうのは、無しの方向で戦闘能力の強化。説明から考えるにレベルが上がれば、今のステータス×何倍になってく計算だな。少なくとも17歳は超えて、安心して戦えるようにならないと。
第2は、第1のためにも今できることを考えて、安全な拠点を作ろう。様々な経験行動でレベルが上がるんだから、いろいろ試して、スキルやレベルを上げなきゃね。
第3に、街に向かえるようになったら、ハーレムのために女の奴隷を買わなきゃね!(奴隷がいればだけど)女になってしまったけど、よくよく考えたら、ここは魔法のある世界なんだから、男の象徴を生やしたり、根本的に男になる薬があるはず!!それを手に入れるのが最終目標だ!!
それから、目標のためにもこんな良い眼があるなら、道具の確認もしとかないと、
〈魔法のバッグ、神の作りし神器の1つ、容量は1立方キロメートル、重量ではなく体積で減算する。内部の時間が止まっている。草木を除いた生きている物は入らない。〉
〈魔法の水筒、神の作りし神器の1つ、容量は12リットル、内部の時間は停止している。現在入っている物は、神水。〉
〈神水、神の領域で取れる水、非常に清らかで、魔物が嫌がる性質がある。美味しい。〉
〈大鉈、神の作りし神器の1つ、解体、採取、加工に特大補正。それ以外に使うときはそれなりの切れ味。〉
〈短刀、神の作りし神器の1つ、解体、採取、加工に特大補正。それ以外に使うときはそれなりの切れ味。〉
〈衣類、神が用意した服やその他、特別な効果もなく、どこでもてに入りやすい物。〉
ふむふむ、渡された荷物は一部が凄いのだが、これを持っているからといって、助かる物ではなさそうやね。目標を目指すにしても、この道具をうまく使って今を生き延びるのが優先かなぁ~
とにかく、まずは拠点作りからだね。わずかに水の匂いがするから、まずはそこに移動して、良さそうな場所の選定をしないと。
歩くこと15分ほど、ようやく水場が見えてきた。この身体は驚くほど貧弱だ。歩き始めて、20歩もしない内に疲れが身体中に回り、思うように足が動かなくなるし、近くに落ちてた木の棒を拾ったけど、重くて重くて、すぐに捨てることになったよ。
それでも頑張って歩いてる内に、徐々に歩くのが苦にならなくなってきた。体が慣れてきたのだと思う。
そこは、絶景の湖だった。野生の動物が何頭か水を飲みにきていて、こちらをみても気にもしない。魔物が多く住むと書いてあった森の中とは思えない、平穏な空気を感じる。
少し見渡すと、近くにそこそこな広さの平地が見つかった。これだけいい立地なので、そこに拠点を構えることにした。
もう一度自分のステータスを確認して、拠点作りに何かいい方法がないか確認する。
名前:
種族:天魔
年齢:17(不老)
性別:女
職業:
レベル:4
体:8(2)
魔:160(40)
力:8(2)
俊:28(4+3)
器:16(4)
精:32(8)
輪:0
スキル
「種族特性」
(不老)
(魔力探知)
「特殊技能」
(言語理解)
(鑑定眼)1
(経験値極上昇)1
(輪廻転生)1
「技能」
(体力回復強化)4
(移動法)3
・・・!?何でレベルが上がった!?
・・・もしかしたらだけど、レベル1は1歳児の赤ん坊と同じという事。そんな赤ちゃんが自力で森の中を15分も歩くとしたら、とんでもない経験を積んでいるのと一緒という事。だからレベルが急上昇した。としたら納得ができる。それから、スキルに追加された(体力回復強化)は、赤ちゃんが無理やり歩いているんだから、すごい勢いで体力がなくなって、それを根性でさらに動こうとしたから、体が自動的に習得したって感じかな。もう一つも同じ感じで、赤ちゃん補正でスキルレベルも急上昇といったところかなー
取り敢えず、スキルの説明を確認しとこう。
〈スキル、(不老)歳をとらなくなり、寿命では死なない。
(言語理解)言語であれば全て理解できる。書くことも読むことも可能。
(鑑定眼)様々なものを判別、理解できる。
(経験値極上昇)全ての経験値を5倍する。
(輪廻転生)現在のステータスの20分の1に自身の基礎値を書き換え、レベル1から再スタートする。スキルや職業レベルは持ち越せる。さらに輪廻転生したレベルが高ければ高いほど、輪廻転生ポイント(輪)が手に入り、手に入れたポイントで様々な恩恵を受けれる。
(体力回復強化)レベル×10%早くなる。
(移動法)レベル×1俊の基礎値に加算する。〉
オゥフ、レベルが上がった理由に、(経験値極上昇)が深く関わってるわ。あと、(輪廻転生)が無制限に自身を強化できるスキルだな。しかし、スキルやレベルは上がりやすいのはわかったけど、これじゃあ拠点作りに有効なものは無いなぁ〜
あとは、職業を確認するくらいかなぁ〜
〈職業変更 戦士、斥候士、魔術士、作成士〉
お!思ったより選べる物は少ないな。より細かく確認しとこうかな。
〈戦士、物理戦闘職の基礎職業、この職業を最大まで成長させることで、様々な物理戦闘職にクラスチェンジできる。
斥候士、偵察戦闘職の基礎職業、この職業を最大まで成長させることで、様々な偵察戦闘職にクラスチェンジできる。
魔術士、魔法戦闘職の基礎職業、この職業を最大まで成長させることで、様々な魔法戦闘職にクラスチェンジできる。
作成士、生産職の基礎職業、この職業を最大まで成長させることで、様々な生産職にクラスチェンジできる。
職業の最大レベルは、職業ランク×10となります。
それと、それぞれの職業ごとに経験値の入り方が変わりますので、一番効率のいい方法を探すことが望ましいです。by神様からの一口メモ〉
・・・ふむふむ、これら基礎職業を鍛えて、さらに上位の職業を手に入れて、強くなってくのね。
ちゃっかり神様がなんかメモしてるけど、無視しとこう。
取り敢えずこの状況なら、作成士一択だな。これから拠点作りで、色々なものや加工を行うんだから、予想が合ってれば、すぐにレベルが最大になって、新しい職業になれるはずだ。というわけでポチッとな。
名前:
種族:天魔
年齢:17(不老)
性別:女
職業:作成士:1
レベル:4
体:8(基礎2)
魔:160(基礎40)
力:8(基礎2)
俊:28(基礎4+3)
器:24(基礎4+2)
精:32(基礎8)
輪:0
スキル
「種族特性」
(不老)
(魔力探知)
「特殊技能」
(言語理解)
(鑑定眼)1
(経験値極上昇)1
(輪廻転生)1
「技能」
(体力回復強化)4
(移動法)3
おぉー、職業が一つつくだけでかなり上昇した感じがするなぁー、器が2上がったな。
そしたら、荷物に入っていた水筒の中身が、魔物除けの効果があるらしいから周りに撒いてから、拠点を作りましょう♩
と思って、3時間・・・どうしてこうなった!!
名前:
種族:天魔
年齢:17(不老)
性別:女
職業:作成王:2
レベル:7
体:21(基礎2+1)
魔:280(基礎40)
力:28(基礎2+2)
俊:56(基礎4+4)
器:63(基礎4+5)
精:56(基礎8)
輪:0
スキル
「種族特性」
(不老)
(魔力探知)
「特殊技能」
(言語理解)
(鑑定眼)1
(経験値極上昇)2
(輪廻転生)1
「技能」
(体力回復強化)4
(移動法)3
(生産の指)5→(生産の手)4
(木工術)4
(石工術)2
(建築術)3
あ、あ、あ、どうしてこうなった!!少しの時間でなんでこんなに上がったか・・・
(経験値極上昇)の効果なんです。どうも細かく確認したところ、対象×行動×結果=取得経験値になるようで、のどこにかけるかというと・・・全部に掛けてるんだよ!
(対象×5)×(行動×5)×(結果×5)=取得経験値で、さらに取得経験値にも×5の、625倍の経験値が貰えるんだよ!!ちょっと頭がおかしくなりそうなレベルの上昇の仕方だね。実際に最初の職業は、必要と思う量の木を切り倒しただけで最大レベルに上がった。(経験値極上昇)がレベルアップして、10倍になったのでその後もかなりの速度で成長したよ・・・うわぁ、
そして職業更新!クラスチェンジ出来ました!職業を最高レベルにすると、次のランクの職業か、同ランクの特化職業に格上げできるのだ!
今回の生産職だと、
作成師↑
鍛冶士=
木工士=
石工士=
建築士=
裁縫士=
調理士=
錬金術士=
てな感じで、上矢印はランクアップ、イコールは同ランク特化職だ。
様々な事を急いで出来るようになりたかったから、平均成長の作成師を選び、更に上の作成王になった。
だけど、思ったより体力がなかったために木材を切り出しだけで、疲れ果ててしまったよ。
本当は、家をさくっと作り終えている予定だったのだが、体力が少し上がっても7歳相当しかないため、今日の作業はここまでにするしかなさそうだ。
伐採したときに払った木の小枝を集めて、鳥の巣のような簡易の寝場所を作り、近くに生えていたヨモギの様なのと、どくだみの葉で燻し殺菌した。本で読んだ曖昧な記憶だけど、これで虫に食われたりし難いだろう。
夕暮れになったばかりだけど、とりあえず今日の作業は終了です。おやすみなさい♪
そして夜明けとともに目を覚ました。
身体の疲れが抜けて、動きも問題無く動ける。
それでは二日目家つくりを行いたいと思います!
物作り特化の大鉈、短刀は、確認のときにそんな凄い道具ではないと、思ってしまったが、今では最高の道具の一つだと宣言できる。
生えている大木を、大鉈で一振りしただけで伐採でき、どんなに太い枝も一振りで落とせる。短刀でまっすぐ縦に線を引けば、大きな丸太が半分に切れ、何度か線を引けば、板材に加工も出来るのだ。
あるテレビ番組で、地面を押し固めて、土台となる土地を作らないと、家が徐々に傾いたりすると言っていたのを思い出すが、わたし1人だとどう太刀打ちしても、土台つくりが出来ない。そこでもう1つの簡易的なやり方を思い立した。
木を杭のように加工して、等間隔に地面に突き刺していき、それを土台の代わりにする方法だ。私の力で刺そうとしても、全然刺さらないことは明白だが、大鉈の背で思いっきりたたくと、面白いように刺さったのだ。物作り特化万歳!
やったー!!
この世界に飛ばされて1週間!とうとう家が出来た!!
この1週間の間に、魔物が近くまで寄って来たりもしたが、水筒の水のおかげで無事にやりすごせた。
色々な道具を作ったり、簡易ではあるけど塀を造ったり、大変でしたがどうにかここまでこぎつけた。
そんな作業をしているうちに、神様セット(神様が用意してくれた荷物)の食料を使いきってしまった。
なので、湖に魚用のわなを作り、お魚も取れるようになりました。これで動物性たんぱく質ゲットです!更に近くで自然薯と、にんじん?ときゅうり?っぽい植物を発見でき(鑑定眼では見たことのない名前であった)、更にはりんごのようなぶどうの味がする果物などを収穫できたので、マジックバッグにある程度貯蓄が出来た。
家自体は簡単なログハウス風で一部屋しかないが、ベッドとテーブル、椅子、タンスは用意した。1週間で造ったわりに、よく出来てると自負します!
これまでの作成によって成長したステータスはこちら、
名前:
種族:天魔
年齢:17(不老)
性別:女
職業:作成帝:40(MAX)
レベル:13
体:104(基礎2+6)
魔:559(基礎40+3)
力:104(基礎2+6)
俊:208(基礎4+12)
器:338(基礎4+22)
精:143(基礎8+3)
輪:0
スキル
「種族特性」
(不老)
(魔力探知)
「特殊技能」
(言語理解)
(鑑定眼)1→3
(経験値極上昇)2
(輪廻転生)1
「技能」
(体力回復強化)4→9
(移動法)3→8
(身体法)3
(力体法)3
(制動法)6
(生産の手)4→(生産の腕)→(生産の天才)8
(木工術)4→(作成術)→(創製術)3
(石工術)2→(作成術)→(創製術)3
(建築術)3→(作成術)→(創製術)3
(調理術)→(作成術)→(創製術)3
(農業術)→(作成術)→(創製術)3
(水産術)→(作成術)→(創製術)3
(簡易生活魔術)
こうなったが、とりあえず確認、
〈スキル、(身体法)レベル×1体の基礎値に加算する。
(力体法)レベル×1力の基礎値に加算する。
(制動法)レベル×1器の基礎値に加算する。
(生産の天才)生産活動時に大補正が掛かる。
(創製術)物作り全てに補正が掛かる。知らない物でも有る程度理解できる。
(簡易生活魔術)種火、湧き水、微風、整地、明かりの5種類の魔法が使えるようになる。〉
てな感じ、今回の家作りMVPは、(創製術)で間違いなしだ!
(創製術)に成長してから、家の柱や壁の接続のやり方をなんとなくだけど理解でき、更に家のゆがみや直し方も理解出来るようになったのだ!これによって、真っ当な家になったと思う。
次は、とうとう覚えた魔法!(簡易生活魔術)!
スキルの説明通り、使えるようになったのは5種類だけど、本当の魔法!身体の中にある熱のような物を体外に押し固めるようにして、使いたい魔法をイメージすれば、簡単に発動できる!
どうも、魔法そのものに制限があるようで、種火はライターくらいの火、湧き水はイメージする限り出てくるが、満足に飲める位で、浴びるほどは出てこないし、微風は扇風機の弱、整地は自分を中心に3メートル半径の円状にゆっくり均すような魔法、明かりは蛍光灯そのもの、
どんなに体内の熱をこめても、それ以上の結果にならない上に、無理に込めようとすると体中が軋む様な痛みが走ってしまうので、無理は出来なかった。
とりあえず、拠点作りは出来たので、次の目標戦うチカラを手に入れる!
魔法が使えるようになって魔法重視のステータスなのだから、魔法使い1択!
名前:
種族:天魔
年齢:17(不老)
性別:女
職業:魔術師:1
レベル:13
体:65(基礎2+3)
魔:533(基礎40+1)
力:65(基礎2+3)
俊:156(基礎4+8)
器:130(基礎4+6)
精:117(基礎8+1)
輪:0
スキル
「種族特性」
(不老)
(魔力探知)
「特殊技能」
(言語理解)
(鑑定眼)3
(経験値極上昇)2
(輪廻転生)1
「技能」
(体力回復強化)9
(移動法)8
(身体法)3
(力体法)3
(制動法)6
(生産の天才)8
(創製術)3
(簡易生活魔術)
ふっふっふ、ステータスはがた落ちだけど、これで私も魔法使い!さあいくぞ!!
「はぁ!ファイア!!!」
・・・・・
「?ファイヤーーーーー!!!!!」
・・・・・・・・・
「???あれ?」
身体の中の熱を前に集めて、火に変えようと思うのに何も起こらない。
そ、そんなはずはない!魔力は確実に一般人よりかなり多いはず!何か呪文がいる?それとも魔法陣?
それから3日、日の出とともに体内の熱を集めたり、圧縮しようとしたり、捻じったりしてみるが、何も起きず。どうしようもなくなったときにふと思う。
「あ、鑑定眼で体内の熱を鑑定してない。」
〈魔力、人が魔素を体内に取り込み使えるように精錬した物。この魔力を使いさまざまな効果を起こす。
魔素、自然界に存在する要素の1つ。大量に存在する場合生き物にとって、毒素となる場合があり、過剰吸収した存在が魔物である。〉
あー、やっぱり魔力だった。次は職業の鑑定!
〈魔術士、魔力を行使して、さまざまな現象を起こす。職業を魔術士にしても、魔力の放出が弱い場合魔法の発動が出来ない〉
・・・・・え!?私って、魔法職のステータスなのに・・・魔力の放出が弱いの!?魔力を1杯こめてたつもりで、(簡易生活魔術)のときも、下手すると発動するぎりぎりの魔力しか出てなかった!?
・・・・・しょんぼり
くよくよしてられない!私の目標は、女でハーレム作ること!!
魔法が駄目なら、レベルを上げて、物理で殴れば良い!!
そうと決めたら武器作りだぁ!
そのために!武器を作る竈を作るためのレンガを焼くための窯を作るための粘土を集めなきゃ・・・遠いなぁ・・・
簡単作成講座ぁ~
はい、こんかいは、武器を作る竈を作るためのレンガを焼くための窯を作りましょう。ただ、そのまま作って使うだけじゃあ、薪も大量に必要になってしまいますので、一緒に炭焼き小屋も作りましょう♡
まず、湖よりやや離れた湿地帯の地面から、粘土質の土を運び出してきます。更に近くの丘から砂岩を取ってきます。更に湖で取れる大きめな貝(2メートル近い体長の魔物と思われる貝。鑑定眼のレベルが低くわからない)の殻を焼ききった物。これらを乾燥させた物を細かく砕き、混ぜ合わせてなじませます。1晩ほど置いてなじんだら、水を加えて練り、木枠につめて乾燥させます。
確り乾燥できたら、簡易がまとして今回はこのレンガもどきで窯を組みます。
出来上がったら、更にレンガを用意し、窯の中に積み上げていき、更に周りを薪で囲って行きます。空間に余裕があったら、火の当たらない場所に大量の薪を立てかけておきましょう。
準備が出来たら、レンガの薪に火をつけ、火の確認が出来る隙間を開けて蓋をします。そのまま1日、絶えず火を消さないように焼き上げて完成!(実際には、粘土と砂の比率、石灰の量、最初の温度から、最終温度までの比率など、細かい調整がありますが、生産スキル万歳ってことで。)
窯の入り口を壊して、中のレンガを取り出し、今度はこれを使って竈と窯を作ります。
竈の上に屋根を作り、煙突は一番上をやや下向きの横向きに製作、これによって雨などで水が入るのを防ぎます。窯は登り式をイメージ、スキルと魔法をフル活動で普通ではありえない大きさに作成。
これで武器を作るための竈と、そのためのレンガや炭などが焼ける窯の完成!
ついでに簡易ながらも溶鉱炉も作っちゃった。
さてさて、ここまでの間に鑑定のレベルも上がったおかげで、色々見えるようになってきて、鉱石の選別も出来るようになった!次は例の砂岩が取れた丘の捜索から!