見つけましたよ
魔王城からでてそこまで離れてない森にアルはいる
森の中で気配を感じた‥
「魔王様‥‥逃げるのであればもう少し気を抑えましょうよ‥これでは追ってくださいと言ってるようですよ‥」
ブツブツ言いながらアルは走る‥
走っている途中所々で人の死体がある‥
「この森まで人が来てるのですか‥まあこの森には結界が張られてるので魔王城まではこれないのですがね‥」
「!?」
アルの足がとまる!
目の前に死体ではあるが凄い聖なる気が感じる‥こいつはもしかしたら勇者‥
多分勇者‥素っ裸だが‥
「なぜ勇者が素っ裸に‥‥」
もう一つ邪気も感じた‥
魔王様の気だ‥もしや魔王様がこの勇者を‥
なぜ素っ裸に‥こんな趣味があるなんて‥‥
茂みの中からイキナリ!!
「そんな趣味はないわ!!」
アルに向かってツッコミを入れてくる者がでてきた
「敵!‥‥‥ではないですね‥やっと見つけましたよ‥」
アルの目の前には青年が立っている
青年から溢れでる邪気でわかる‥
魔王様だ‥
しかしアルは不思議そうに‥
「なぜ?魔王様は人の姿になっているのですか?」
「さてどうしてだと思う?」
魔王様はなんだか楽しそうにパタパタしてる
アルは考える‥
「とりあえず城に戻ってから考えましょう‥」
失礼しますと一言、アルは魔王様の腕をつかもうとすると‥
「まてまてまて! どうしてそうなる!
私は城には戻りたくないぞ!!」
勢いよく腕を払う!
「はぁ〜魔王様‥なにを言うんですか‥」
「私はあの時皆の前で言ったではないか!
私は勇者になりたいと!」
「魔王様‥?」
「だから私は城をでて森で勇者に偶然出会い
嬉しくて近づいたら攻撃され‥つい正当防衛で倒してしまった‥」
「正当防衛って‥‥」
「まさかあの程度で死ぬとは思わなかったんだ!!」
「まあいいですけどね‥敵ですし」
「とりあえず倒してしまったから何処かに埋めようと思って勇者の装備を外してる時に
アルが来たんだ」
それで勇者は素っ裸に‥‥というより魔王様‥‥あなたはいつも思うのですが‥本当に魔王ですか?‥と心の中で思う
「さすがに着たままだとあれかな〜と思い
素っ裸にしてみたのだが‥」
「まあいいんじゃないでしょうか‥」
本当にこの魔王様は‥魔王らしくない‥
魔王様とアルでこの勇者を埋めた
「ふぅ〜これでいいんじゃないか」
「そうですね」
とりあえず墓をたてたことだしここからどうしましょうか‥
「なあアル? さっきの事なんだけど‥」
「はい‥なんでしょうか魔王様?」
「俺は埋めた勇者の見た目をみて自分なりにアレンジしてこの姿になったがどうだ‥?」
「そうですね‥見た目のまんまだと思います」
「具体的な意見が聞きたいのだ!」
「青年ですね」
魔王様はなんだか納得したような顔をしている‥
あと何か閃いたような顔もしてる
「なあアルよ! 勇者になるなら仲間も必要だろう!」
アルは一言
「やです」
「返事がはやいよ!!」
アルは魔王様に内緒だが‥慌てている魔王様を見るのが好き
困っている魔王様をみて
「監視役としてならついていきますが?」
ポカーンとした魔王様‥
「あ‥お願いします‥」
「はい‥魔王様」
アルはこのままだと魔王様は城には帰りそうにないため魔王様についていき
いつでも帰れるように監視役になった
ここからアルと魔王様の物語がスタートすることになります
「ところでアル?」
「はい‥なんでしょうか魔王様?」
「その‥魔王様はやめよう?」
「ではどうお呼びしたらいいですか?」
考える魔王様‥
「勇者ぽい名前とかいいな〜たとえば
アーサーとかクラインとかたとえば」
「サタンとかハーデスとか‥」
「それ完全に魔王だから!!」
ぷっとアルは笑ってしまった
「これは失礼しましたユウマ様‥」
「ほんとアルは真面目だと思ったらからかってくるし‥ってユウマって?」
「勇者と魔王をたしたらこんな名前ができましたがどうですか?」
簡単すぎましたかね‥
アルは魔王様の方を見る‥
なんだか喜んでるみたいだ‥
「ユウマかいいんじゃないかな!はは!」
「ではユウマ様で決まりという事で‥」
まったと一言魔王様が‥
「これからは仲間なのだから敬語はなしだぞ!」
「わたしは監視役なので‥」
「いいな! これは命令だぞ!」
「は‥い」
こういう時に命令をだすのは卑怯だとおもいます‥と思い魔王様の方を見るとなんだか
命令が嫌いみたいで魔王様は罪悪感で満ちていた‥
これで魔王なんですよね‥‥まあ私はこんな魔王様だから私が付いていなければ!と思い魔王様の腕を掴み
「じゃあいきますよユウマ!」
慌てて
「お‥おう!」
2人は森を抜けていった‥