◆エピローグ
初めまして。拙い文章ですが、一生懸命頑張ります。
西暦2860年。今この瞬間、人類史上最大の発明が生まれた。
「クックックッ!!ついに、ついに完成したぞ!!人生を賭して発明したタイムマシーンが!!!」
青白い発光ダイオードが各所で灯る薄暗い部屋の中、痩せこけた30代中盤の男は独り吠える。
「機は熟した!!苦節15年。研究に明け暮れた日々は無駄じゃなかった!!
人類待望の時間遡行が可能となったのだ!!」
目の前にある巨大な装置=タイムマシーンを前に、舞い上がってしまう。
「長い道のりだった・・・。中性子星理論に始まり、ブラックホール理論、
量子重力理論、果てはディラック反粒子理論まで・・・。失敗の連続だった。」
前島 祐樹は、アインシュタインが提唱した特殊相対性理論(=光速理論)
のアプローチから、長い年月と月日をかけてタイムマシーンを完成させたのである。
「未来に行くか、過去に行くか。もう決めてある。僕は未来へ行く!人類がこれからどういった軌跡を辿り、どういった進歩を遂げているのか。この目で確かめてやる!」
前島 祐樹はマシーンへ乗り込み、座席がマシーン内部へ格納される。内部コンソールを操作し、タイムマシーンが起動シークエンスへ突入する。
キュイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイン・・・・
甲高い音を鳴らしながらマシーンは眩い光を放った。
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