君へ伝える言葉
君はとても大切な人だ
初めて私がこの地に来た年に私と君は仲良くなった
まだ二人とも幼くて、いや、私だけがきっと君よりずっと幼かった
だから君に告白された時はびっくりしてしまったんだ
だって君のこと大切な友達だと思ってたから
それからその返事はうやむやなまま年月が過ぎて私達は上の学校へと進学した
その頃私は君が新しい恋をしたと聞いた
あの告白の後クラス替えがあって
それ以来君と同じクラスになることはなかったからそんな事知らなかった
その話を聞いた時私はやっと少し楽になれたんだ
あんな風にうやむやにしてしまって君はきっと苦しかったはずだから
そんな中途半端な返事をしてしまった私を許して欲しいなんて言えるはずもなくて
だからせめて君のその恋を応援しよう思った
また一年がたって
今度は君と同じクラスになった
君も私も昔あった事は忘れたフリをしてもう一度友達から始めて
とっても楽しかった
君と同じ委員会に入ったりして、二人で騒いで
周りは好奇の目を向けたけどそんな事気にならないくらい楽しかった
でもそんな時君から直接失恋したって言われて
君の恋した人と私、そして君は同じ学校出身だったし彼女とはそれなりに仲が良かった
たまたま彼女と一緒に生徒会の仕事をしていたから
君はもう吹っ切れたって言って笑ったけど…私は笑えなかった
でも君はそんな私を見ると肩を叩いてこう言ったんだ
「お前は茶化さないと思ったから直接言ったんだ。」
生徒会の無い日は私の友達と君の友達、四人で下校した
ある日は『彼女』と楽しく活動をした
そんな楽しい日々を過ごしていた私は父から衝撃的な話を聞いた
転校が決まったんだ
この事はまだ二、三人しか知らない
君にもまだ伝えてないんだ
伝えなきゃいけない事はわかってる
でも、もう少し、もう少しだけで良いからこんな毎日を続けたい
君に『もうすぐ居なくなる奴』として見られたく無いんだ
これは私のわがままですか?
「君は大切な人です。この思いが恋か、と言われると少し違う気もするけれど。
君と同じ場所に居るのはあと少しだけど、少しでも君の話が聞きたい
君が迷惑じゃ無かったら違う場所でも友達でいて?
そして一緒に楽しい話をしよう。
異なる場所でもこの縁が切れませんように。」
そう、ボクは友達でいたかっただけだったんだね。




