表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/3

一章一話 基

短く小出しにして行けたらな、と思っています。

ご意見ご感想をよろしくお願いいたします。

俺たちの通う学園、桃源(とうげん)学園は小学から大学までの一貫教育の学校だ。

様々な分野の学問、武道、スポーツが総合的、もしくは専門的に学べるシステムがある。

その中でも有名なものが、Biotechnology、生体工学を(はじめ)とした生体にまつわる研究、らしい。

らしいって言うのは実際この目で見ていないから。

しかし火のないところに煙は起たないと言うし、本当なのだろう。








学園内で俺がよく行く場所がある。

桃源学園内にある櫻幻郷(おうげんきょう)なる広場だ。

名の通り桜が常に咲き薫る不思議な空間である。

ここは昔からそうなのだ。時間が切り取られたように、一年中桜が咲いている。

学園ができる前からあるこの場所は、何故か俺の心を穏やかにする。退屈な世界も、まだましに思える。

「やっぱりここか、昼以降姿が見えへんから探しとったのに。」

「クレハ?」

「そろそろ計測(システム)の時間やで、行こ?」


――計測。それぞれの首席特待生に対して行われる特別カリキュラム。

俺は武道系の首席特待生、クレハは演算系の首席特待生。

そしてハルキ、ユリもそれぞれ首席特待生なのである。

システムの内容は武道系の場合、主に体力測定、対人戦闘、イメージシミュレーションなど…

はっきり言って退屈しのぎにもならない。

だがこれを受けなければ特待生の権利を剥奪されるので受けないわけにもいかない。



‥‥‥‥‥‥‥‥‥………

………‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥



「ん?何か言ったか?」

「いや?何も?」




この声が俺への問いかけで、世界がずれる前触れだなんて、わかるわけもなく、ただ退屈なシステムを受けに俺はクレハの後に続いて櫻幻郷を離れた。



まだ退屈なのかな…………

………始まりはすぐそこだよ


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ