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帝と平凡な恋  作者: 沢本 桃吏
第五章
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後日話

最終回です!

「可愛いな」

天使のような愛らしい赤ん坊を橙は撫でる。



「そうですね」


沙々が慈愛に満ちた笑みを浮かべた。

すると、産まれたての子供は可愛らしい声を出す。


「出産したばかりだが、元気そうで何よりだな」

橙は沙々の頰を手で包む。


「魔力放出を最小限にしたので、体力が持って痛みが緩和されました」



出産にも魔力は必須だ。

なので、魔力がないに等しい者が産む際には周りの者が魔力を母体に分けてあげるのだ。


それで出産が円滑に進む。


「沙々の魔力量なら安全な方だろうな」


それでも、命懸けなので無事に産めて良かったと安堵する。




「名前、何にしますか?」


「んー男だろ。まぁ、皇位継承順位は二番目ではあるが…立派な名前がいいな」


「私としては、皇族に縛られて欲しくないです」


「すでに俺に縛られている気がするが?」

橙は冗談半分で言ってくる。



「橙さまに縛られているのではなく、橙さまを思う気持ちに縛られただけです。そこに皇族は関係ないのですよ」

沙々は子供を抱き抱えると、その小さな手を優しく握る。



「私としては、帝なんて重荷になる仕事に就かなくていいと思うんです」


「帝を貶しているな。お前は」

眉根を寄せる橙に沙々は冗談ですと小さく笑った。



「ただ、自由になってほしいです」


「それは同感だ」

しわしわの顔が愛おしくて親になるとはこんな気持ちなのかと思った。

と言っても、橙にとっては二人目の子なのだが。



「安心しろ。無理強いはさせたくない」


「安心しときます」



橙はとても幸せだ。

前までのつまらない日々じゃない。


沙々も今、とても幸せだ。

昔みたいに虐げられず、愛おしいものがある。

感情もある。


橙に会って変われた自分。

沙々に会って変わった日々。



二人の平凡な恋は叶ったのだった。


今まで、ありがとうございました!!

他の作品でまた会いましょう!

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