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帝と平凡な恋  作者: 沢本 桃吏
第五章
65/66

帝と平凡な恋 第六十五話 事件の終わり

第六十五話です!

「…」


沙々は重い瞼を開けて、起き上がる。

だいぶ体調が戻っている。


「何日経ったんだろう…」


というか、誰かがわざわざ沙々の部屋まで運んでくれたのか。

寝台で寝ていたお陰で体が痛くない。



「…と、うさま」


たどたどしく呟いた沙々は目を見開くと、すぐに部屋を出た。着替える暇なんてない。


走って、走って、橙の部屋まで来た。中に入ると寝台に横になっている橙以外が、なぜか誰もいない。



「橙さま」悲痛な顔で橙の頰を撫でた。


この数日、一度も目を覚ましていないのだろうか。

脈はかろうじてあり、顔も蒼白だ。


正直、今は生きることすら…。



「何か、足しになれば良いんですけど…」



沙々は懐から真珠の飾りを取り出した。

それを橙の手に持たせる。


真珠の宝石言葉は健康だ。

今は全然健康とは言えないだろうが、これはただの真珠ではなく、沙々の回復の魔術をかけている。



「助かって…大好きなんです。橙さま」


寝台に突っ伏したその瞬間…いきなり掛け布団の中へと連れ込まれた。

「え!?」


掛け布団の中に頭だけ入っている状態になった沙々。



「沙々、お前のおかげで助かった」

橙が笑って言った。


「え、橙さま?」


「俺が、そんなにおかしいか?…確かに、まだ本調子とはいかないがな」


咳をして顔を歪める橙。

まだ、キツくてたまらないのだろう。


あれだけ大量出血していれば当然だ。


「沙々のおかげで目が覚めた」

ものすごく愛おしいものでも見るような目で沙々を見る。

「ありがとう」


「…い、え」

助かって、良かったと。

ずっと話したかったと。伝えたいが言葉がこれ以上紡げない。



「…わ、たしも、ありがとう…ございます」


生きていてくれてありがとう。

ここにいてくれてありがとう。



沙々は泣きそうになるのを我慢した。

こんな、はしたない格好で泣くなんて出来ない。


でも…


「橙さま。結婚してくれませんか?」


沙々は泣いているような笑みを浮かべているような顔で言った。

橙としては、はなからそのつもりだ。



「俺で良ければ」



「橙で良いです」


二人は再会にキスをした。






あれから、何ヶ月後…。


「皇子が生まれましたよ」

朗報が届いたのは、とある平和な朝のことだった。



「俺の子かぁ」

感慨深い。

というか信じられない。


「名前は?」


「それは貴方が決めることですよ」

龍布は呆れた様子で答える。



「そうだな」



あの事件が終わり、主犯は俊朗ということで結論付けられた。

梓晴も予想通りに少しではあるが位置情報などを把握して伝える係として事件に加わっていたらしい。


なので、無期懲役が言い渡された。

処刑でないのは橙が優しすぎるせいだろうか。



見捨てられなかったのだ。

と言っても、もちろん見捨てきれないのには理由があった。


情状酌量の余地があるからである。

弱みを掴まれていたらしい。


昔、秘書をしていた時代に橙の寝所に行き、接吻をするというとんでもなく、くだらない弱みだ。


だが、本人にとってはくだらないことではないらしい。


「結局、妃になったんだからそれくらい良いのに」


だが、一秘書が皇帝の寝所に入り接吻とは大罪に近い。それは妃だけの特権である。



まぁ、帝が自ら手を出すのは別である。

「名前は…紫華シカとかどうだ?」


「紫華さま…良いですね」

龍布は満面の笑みになった。



事件が終わり、ひと段落して沙々と橙は結婚することになった。


后になった女性は今では笑みに溢れている。


事件がようやく終わりを告げました!

ありがとうございました!

伏線回収が下手ですいません!!

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